女性でもシステムエンジニア(SE)に転職できる?仕事内容や年収など解説
エンジニア転職公開日 : 2020年11月16日 | [更新日] 2023年06月01日
エンジニアって男性のイメージがあるから、システムエンジニアとか女性ではなれないのかな、、なんて漠然と思ったりしてないですか?
たしかにまだまだエンジニアや開発の現場には男性が多いですが、女性で活躍されている方はたくさんいます。
そこで今回は、仕事内容などシステムエンジニア(SE)の概要や女性SEならではの悩みなどに触れ、どうすればシステムエンジニアになれるのかまで解説します。
システムエンジニアに少しでも興味がある方はぜひ一読ください!
目次
- SE(システムエンジニア)の仕事内容とは?年収まで解説
- 社内SEと常駐SEの違いって?
- 社内SEと常駐SEに求められるスキルとは?
- 未経験から女性SEってなれる?システムエンジニアの男女比って?
- 女性でSE(システムエンジニア)になるメリットとは
- 女性SEって過酷で辛いの?SEを辞めたい理由や悩みをまとめてみた
- 女性SEが転職する理由とは?
- エンジニア・SEはキャリアアップを求めて転職が多い
- 女性SEの転職先の選択肢ってどんなものがある?
- 女性SEが転職するなら転職エージェントを使ったほうがいい
- 未経験から女性SE目指す方におすすめの転職エージェント
- 現役女性SEにおすすめの転職エージェント
- 30代・40代女性SEにおすすめの転職エージェント
- まとめ
SE(システムエンジニア)の仕事内容とは?年収まで解説
いまの職場に満足していなかったり、新型コロナウイルスの影響などで転職を考えると、将来性の高い職業である「システムエンジニア」に興味を持つ人も多いですよね。
しかし、IT業界未経験者の場合はSEの具体的な仕事内容や年収まで知っている方はそう多くないでしょう。
そこでここでは大手転職サイトが公表しているデータを参考に、SEの仕事内容や平均年収など、転職をする際に気になるポイントを詳しくご紹介していきます。
SEとして転職してから「思っていたイメージと違っていた…。」などの状況に陥らないためにも、ぜひチェックしておくことをおすすめします。
SE(システムエンジニア)の仕事内容
SEの仕事内容は、簡単に説明すると「クライアントが要求したシステムの大枠をつくること」です。
よくあるイメージとして、システムエンジニアは1から10までシステム開発のすべてを担当するように思われがちですが、実はシステム開発は上流工程と下流工程という2つに分かれており、SEが上流工程、プログラマーが下流工程を担当することが一般的。
また、その上流工程は大きく5つに分かれており、SEは一つのチームとなってその5工程の作業を進めていきます。
◇SEの一般的な仕事の流れ
…顧客が要望するシステムの内容を聞き出したのち、システムの開発にかかる費用や期間を算出し、その要求の実現方法を決定する②:基本設計
…前工程で決まったシステムに実装する機能や操作方法、表示方法などといったシステムの基本的な仕様設計をおこなう③:詳細設計
…基本設計で設計されたものをどうやって実装するのか決め、プログラマーがプログラミングする際に必要になる詳細な設計をおこなう④:テスト
…プログラマーがシステムを形にしたのち、システムが仕様書通りに問題なく動いているかチェックする
⑤:運用・保守
…システムを実際に運用していく中で起こるエラーや障害への対処や、定期的なシステムメンテナンスをする
SE(システムエンジニア)の年収とは?
SEの年収は何となく平均より高いイメージを持っている方も多いと思いますが、実際のところはどうなのか見ていきましょう。
大手求人情報サイトのindeedが公開しているデータによると、システムエンジニアの平均月収は「32万円」で、年収は「537万円」と公表されています。
日本の平均年収は「約436万円」であると国税庁から公表されているため、SEは平均年収より約100万円と大幅に収入が多いということが分かりますね。
またSEの平均年収を年代や性別で比較した結果は以下の表の通りなので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
◇年代・性別による平均年収比較表
平均年収
338万円
342万円
451万円
431万円
541万円
497万円
582万円
497万円
社内SEと常駐SEの違いって?
SEという職業には大きく分けて「社内SE」と「常駐SE」の2種類があることをご存じですか?
これらを聞いたことはあっても、具体的な違いを説明できる人は少ないと思います。
そこでこの章では、社内SEと常駐SEの仕事内容をそれぞれ詳しく紹介していくので、ぜひこの機会に違いを覚えて転職活動をする際の参考にしてみてください。
それではさっそく解説していきますよ。
社内SEの仕事内容
社内SEはその名前の通り、自社内のシステムに関する開発や運用を主な業務としておこないます。
社内SEの業務では会社に必要なシステムの多くをカバーするため、
・人事(社員やアルバイトの管理システムなど)
・経理(会計システムなど)
など、部署それぞれに合わせたシステムの開発・設計をすることが求められます。
それだけでなく、社内SEはヘルプデスクとしても幅広い仕事を任されることがあり、社員のパソコンの不具合をチェックしたり新しいパソコンのセットアップをするなど、コンピューターの専門家のように扱われるケースも少なくないことは注意ポイントといえるでしょう。
また社内SEのメリットとしては、
・無理な要望をしてくることがあまりなく、残業時間が少ない
・自分が開発したシステムを身近に感じられ、やりがいがある
といったことがあります。
常駐SEの仕事内容
常駐SEとは、クライアントである企業に直接出向いて、契約している間はずっとクライアントの会社で指示を受けながらシステム開発などの業務をおこないます。
常駐SEはクライアントの依頼をスムーズにこなしていく必要があるため、社内SEに比べると幅広い知識や技術が必要になることも特徴。
業務に関しても派遣される企業によってバラバラで、基本的にはシステムの設計や導入、運用といったSEらしい業務が多いですが、中には、
・SEの業務ではないヘルプデスクがメイン(電話でのサポートなど)
・雑用や倉庫での作業
といったSEとは関係ない仕事も任される企業もあるため、どんな業務をするかは運要素が絡んでくることは覚えておきましょう。
しかし常駐SEは数か月~数年単位でさまざまな企業と契約をし、それぞれ違った業務を担当するため、長期的に見たら幅広いスキルが身につきやすいといえます。
社内SEと常駐SEに求められるスキルとは?
前章では2種類あるSEの仕事内容についてご紹介しましたが、転職を成功させるためには、社内SEにも常駐SEにもそれぞれ違ったスキルが求められるんです。
ここでは社内SEと常駐SEに求められるスキルを分かりやすく解説していくので、自分が身につけるべきスキルを確認するためにもぜひチェックしてください。
それでは詳しく見ていきましょう。
社内SEに求められるスキル
社内SEに求められるスキルは大きく分けて5つあり、
・マネジメントスキル
・高い学習意欲
・経営や会計に関する知識
・自社の業務に関する興味、知識
といったことが挙げられます。
コミュニケーションスキル
社内SEは自社システムの現在ある改善点や問題をよく知ったうえで、要望に合わせたシステムを構築していきます。
そのため、システムの状態や要望を知るために会社内の部署それぞれと緊密に連携をとって業務を進めていく必要があるので、相手が伝えたいことをスムーズに理解したり、思っていることをわかりやすく伝えるコミュニケーションスキルが重要なんです。
マネジメントスキル
マネジメントスキルは一般的に管理職や経営者に求められるスキルの一つですが、これは社内SEにも必要なんです。
というのも社内SEはチーム単位で業務をおこなうので、チーム内の状況を正確に把握して、担当しているプロジェクトの管理をしなければいけないため。
またマネジメントスキルは抽象的な表現であり、具体的には、
・問題解決能力(起こった問題への対処や解決法、代替案の提起など)
といったさまざまな能力もマネジメントスキルに含まれます。
そのため、とくにプロジェクトリーダーを任されるような社内SEにはマネジメントスキルが必要といえるでしょう。
高い学習意欲
IT業界は情報の流れが速く、最新のIT業界に関する全般的な知識や技術が必要になる場面も多いです。
そのため社内のシステムをより良いものにするためにも、継続した高い学習意欲は必要不可欠といえます。
またIT系の情報を集める際のおすすめサイトとしては、
・GIZMODO(ガジェット系ニュース):https://www.gizmodo.jp/
・CNET Japan(IT全般ニュース):https://japan.cnet.com/news/
・Developers.IO(技術系ブログ):https://dev.classmethod.jp/
などがあるので、まだ使ったことがない方はぜひ活用してみてください。
経営や会計に関する知識
社内SEは会社全体のさまざまなシステムに関わる仕事をするため、エンジニアの知識だけでなく会社の経営や会計など、専門外の知識も求められます。
専門外の知識をつける具体的なメリットとしては、
・他部署の人の要望を正しく理解できるようになる
・スムーズにコミュニケーションをとれるようになる
などがあり、社内SEとして仕事をするうえで感じるストレスや負担の軽減にもなります。
そのため幅広い知識をつけるためにも、積極的に他部署へ話を聞きに行ったり、自分で勉強をするといったことも社内SEに求められるスキルといえるでしょう。
自社の業務に関する興味、知識
繰り返しになりますが、社内SEには自社がおこなう業務の進め方や、エンジニア以外の分野の知識が必要になってきます。
というのも、自分が自社でおこなわれていることへの興味や知識がないと、システムを使う側の気持ちになれず、良いシステムをつくることができないため。
また業務への興味や知識が増えると、「ヒアリング・要件定義」の段階がスムーズに進むことも大きなメリットです。
常駐SEに求められるスキル
常駐SEに求められるスキルは3つあり、
・IT全般の専門的な知識
・コミュニケーションスキル
といった幅広いスキルが必要になります。
プランニングスキル
プランニングスキルとは計画を立てる力のことで、効率よくプロジェクトを進めるためには必須のスキルです。
プランニングスキルが身についていると、依頼された業務を素早くこなせるようになるだけでなく、
・システム開発を織り交ぜた事業戦略の提案ができるようになる
・クライアントが見えていない改善点を見つけられるようになる
といった、常駐SEにとどまらずシステムエンジニアとして今後役に立つメリットも実感できるでしょう。
IT全般の専門的な知識
常駐SEの場合は、社内SEと違って「外部から来たITに詳しいエンジニア」として見られることが多いです。
そのため、
・IT業界に関する最新情報やスキルを常に勉強し続ける姿勢
・パソコン周りの知識(セットアップやトラブルシューティング)
などを身につけておくことで、メイン業務以外のことを頼まれたり聞かれたりしても、問題なく受け答えできるようになるので、ぜひIT全般の専門的な知識をつけておくようにしましょう。
コミュニケーションスキル
社内SEと同じ理由になりますが、コミュニケーションスキルは常駐SEでも必須のスキルで、
・分からないことがあったら疑問をすぐに投げかける
といった基本的なことが徹底されている必要があります。
また常駐SEは、慣れない常駐先の社員と円滑に業務を進めるためにも、社内SEよりも高度なコミュニケーションスキルが必要だと考えることもできます。
未経験から女性SEってなれる?システムエンジニアの男女比って?
IT業界やプログラミング、SE業務などが未経験の女性だと、「女性で未経験でもSEになれるのかな?」などと不安に思うこともあると思います。
またシステムエンジニアというと男性の職業であるイメージが強いこともあり、実際の男女比がどれくらいなのか気になることもありますよね。
そこでこの章では、女性が未経験からSEになる方法とシステムエンジニアの男女比について詳しくご紹介していきます。
まずは未経験から女性SEになる実現性について先に結論からお伝えすると、「女性で未経験からでもSEになることは可能」です。
というのも現在のIT業界は人材が不足している状況下にあり、とくにエンジニアやプログラマーなどの技術者が足りていないんです。
また、会社での女性の活躍を推し進めるための「女性活躍推進法」が平成28年4月に施行されたこともあり、現在は女性未経験でもSEになりやすい時代だといえますよ。
未経験の方がSEになるための具体的な方法は、以下の5つのSTEPを参考にしてみてください。
STEP②:ポートフォリオを作成する
STEP③:転職エージェントに登録する
STEP④:未経験の人材を多く採用している企業を見つける
STEP⑤:書類選考や面接を受ける
以上の5つのSTEPを順番に進めていくことで、未経験からSEになる可能性をグッと上げることができますよ。
またSTEP③にある転職エージェントについては、記事下部「女性SEが転職するなら転職エージェントを使ったほうがいい」で詳しく解説しているので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
次にシステムエンジニアの男女比をご紹介していきます。
大手プログラミングスクールである「TECH CAMP」が公開しているデータによると、システムエンジニアの男女比は、8(男):2(女)であると掲載されています。
(参考:TECH CAMP)
またIT業界全体で見ても男女比は8:2程度なので、SEはIT業界の一般的な男女比率で構成されており、まだまだ男性中心の職業であることが分かりますね。
しかし、人材メディアの「リクルートキャリア」によると、女性のエンジニア転職者は急速に増え続けており、2009年と比較すると2018年では5倍近くの女性がSEへと転職を決めているというデータが公表されています。
以上のことから、現状はまだまだ女性SEの数は少ないものの、将来的には女性のエンジニアが増え続けていくことが予想できます。
(出典:リクルートキャリア)
女性でSE(システムエンジニア)になるメリットとは
実はあまり知られていませんが、女性がSEになるメリットはたくさんあるんです。
この章では女性がSEになるメリットを5つご紹介していくので、まだメリットを知らない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
それではさっそく見ていきましょう。
女性がSEになるメリットは数多くありますが、その中でも、
・実力主義で男女平等である
・出産や育児後に職場復帰がしやすい
・働く場所を制限されにくい
・面倒な人間関係が少ない
といったことが女性にとって大きなメリットといえるでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
女性の平均より年収が高い
極端なブラック企業でなければ、ほとんどの場合で女性SEは同年代の女性より高い年収を得ることができます。
また、スキルが一度身につけば転職しても給料が下がりにくいことも特徴です。
具体的な年収の差を以下の表にまとめたので、今後SEになった時の年収の目安としてぜひ参考にしてみてください。
女性SEの平均年収
女性全体の平均年収
SEと平均の差
342万円
243万円
99万円
431万円
318万円
113万円
497万円
315万円
182万円
497万円
312万円
185万円
以上の表を見てみると、やはり専門的な知識やスキルが必要なSEは給料が高い職業であるといえますね。
実力主義で男女平等である
SEの仕事は性別によって任される仕事の量や責任が変わることは少なく、スキルがあれば評価が上がり、スキルがなければ評価が下がるシンプルな実力主義の場合が多いです。
近年の日本では女性の社会進出が進んできたとはいえ、まだまだ社内での扱われ方や待遇面で女性に不利な場面もある中で、このように実力で勝負ができる環境は女性にとって大きなメリットでしょう。
しかし、反対に女性だからといって残業や休日出勤が減ったりすることもないので、体力勝負な面もあることは事実です。
出産や育児後に職場復帰がしやすい
女性は、出産や育児など男性に比べて大きなライフイベントが多く、それがきっかけで仕事を辞める方も多いですよね。
また一度仕事を辞めてしまうと職場に戻る場所がなかったり、再就職しにくい現状もあります。
しかしSEの場合はそのような影響を受けづらく、空白期間があってもスキルが身についていれば簡単に職場に復帰することができるでしょう。
また例え同じ職場に戻れなかったとしても、IT企業はエンジニア不足に悩まされていることが多いので、再就職もスムーズにすることができるんです。
働く場所を制限されにくい
SEの仕事はチーム内でのコミュニケーションは必要なものの、ほとんどがPCでの作業になります。
そのため、”PCと通信環境さえあればどこでも作業ができる”という特徴があるんです。
企業によっては、
・週に一度の在宅勤務制度
・新型コロナウイルスの影響で完全リモートワーク
など、状況に応じて働く場所を変えている企業もあります。
また女性の場合は在宅ワークができると、家事・育児と仕事の両立もしやすいので、仕事を辞めなくて済むケースも多いことは嬉しいポイントですね。
面倒な人間関係が少ない
先ほどもご紹介したように、SEの男女比率は8:2と男性が圧倒的に多いです。
そのため女性が少ないと、
・派閥など、裏の人間関係
・ファッションやメイクなどを勝手に評価される
など、女性特有の面倒な人間関係に悩まされる可能性が低いです。
またSEになる女性は合理的な考え方をできる人が多いので、無意味な会話などが少ないのも人によっては嬉しいポイントといえます。
女性SEって過酷で辛いの?SEを辞めたい理由や悩みをまとめてみた
前章では女性がSEになるメリットをご紹介しましたが、実は”SEは女性にとって過酷な環境”だと言われています。
しかし、「なんで女性だとSEは過酷なんだろう?」と疑問に感じますよね。
そんな疑問を感じているあなたのためにこの章では、女性SEが過酷であるといわれる理由について詳しく解説していきます。
またそれに加えて、女性がSEを辞めたいと思うきっかけや理由、悩みなどもあわせてご紹介していくので、リアルな女性SEの現状についてチェックしていきましょう。
まずは女性SEが過酷であると言われる理由について解説していきます。
SEは業務中のほとんどがパソコン作業になりますが、それを続けるには思っている以上の集中力とスタミナが必要になるため、身体的な負担が多い職業といえます。
また、納期やプロジェクトの内容次第では残業や休日出勤も少なくないので、まともに休みをとれずにメンタルが削られやすいこともSEの特徴。
さらに女性の場合は、
・生理などで体調の浮き沈みが激しい
・ホルモンバランスが乱れやすい
など、個人差はあるにしても激務にはあまり向かないことから「SEは女性にとって過酷である」と言われているんです。
これらは女性がSEを辞めたいと考えるきっかけや理由にも共通しており、「残業や休日に不満がある」や「体調を崩した」といったことを感じてSEを辞めてしまう女性が多い傾向にありますよ。
またリアルな声として、Yahoo!知恵袋に投稿されている女性SEの意見を見てみると、
・激務過ぎて何のために生きているのかわからない
・癖があるエンジニアが多く、上手に人間関係を築けなかった
など、さまざまな悩みを抱えていることが分かりました。
以上の悩みは一例にすぎず、もちろん企業によってはホワイトな環境でストレスなく働くこともできますが、女性がSEとして働いていくなかで、このような状況になる可能性があることは頭に入れておく必要があるでしょう。
女性SEが転職する理由とは?
未経験から女性SEを目指している方だけでなく、現在SEとして働いている方も「女性SEが転職をする理由って何があるんだろう?」と疑問に思うことがありますよね。
女性SEが転職する理由は大きく分けて3つあり、
・セクハラやパワハラが多かったから
・体調を崩したり、仕事量に耐えられなくなったから
といったことが理由で転職をするケースが多いです。
それでは一つずつ詳しく解説していきますよ。
結婚や出産を考える年齢になってきたから
記事内でお伝えしているようにSEの仕事は基本的に激務で、場合によってはプライベートな時間が極端に減ることもあります。
そのため、女性SEは結婚や出産を意識し始める年齢になってくると、自分の時間を確保できたり産休・育休が取りやすい環境へと転職を考えることが多いんです。
セクハラやパワハラが多かったから
もちろんこれは企業によってさまざまなのですが、SEは男性が占める割合が多い分、ハラスメントをするような男性と関わる機会も増えると考えられます。
また、ハラスメントを受けても職場内で気軽に相談できる人が作りにくいことも、女性SEならではの悩みのポイントといえるでしょう。
セクハラ・パワハラによって受ける精神的ダメージは、うつ病を引き起こすこともあるので、ハラスメントがある場合は耐えることはせず、速やかに「労働基準監督署」や「労働局の雇用均等部」へ相談をしましょう。
体調を崩したり、仕事量に耐えられなくなったから
これは先ほどご紹介した女性SEが仕事を辞める理由と共通する部分もあるのですが、SEの仕事はプロジェクトや納期次第で大変さがバラバラなので、激務過ぎて体調を崩してしまうこともあります。
そうなると、いくらやる気があってもSEを続けることは難しく、比較的業務量の少ない職種への転職を考えるケースが多いんです。
エンジニア・SEはキャリアアップを求めて転職が多い
未経験の方はあまり想像できないかもしれませんが、女性SEを含むエンジニア全般で、”キャリアアップを求めて転職する回数が多い”という特徴があります。
なぜなら、エンジニアは同じ会社で働き続けてスキルや経験を積んでも、給料などの待遇面が変化しにくく、キャリアアップには向かないため。
そういった背景から、エンジニアは現状の自分を正当に評価してくれる企業へと転職し、キャリアアップをしていくことが多いんです。
また、エンジニアはスキルがあれば転職成功率が高いため転職に踏み切りやすいことも、転職回数が増える要因の一つとなっていると考えられます。
なお転職の時期としては、5~6年間SEとして同じ会社で経験を積み一人で仕事をができるようになってきた段階で転職する、といったことが多いです。
というのも、5~6年間SEの経験を積んでいると、
・具体的な成果物を多く用意できる
など、転職の際に有利になるようなアピールができるため。
それだけでなく、新卒から始めて5~6年後としたらまだ20代であるため、企業側は「若くて実績もある即戦力」という評価になり、転職成功率が格段に上がるといったメリットもあります。
女性SEの転職先の選択肢ってどんなものがある?
SEはキャリアアップのための転職が多いことをお伝えしましたが、「具体的に女性SEの場合にはどんな転職先の選択肢があるの?」と気になりませんか?
実は女性SEの転職先の選択肢は多く、今まで培ってきたSEとしての経験があれば以下のような職種に転身することができます。
…開発メインのSEより業務の量が少なく、プライベートな時間を確保しやすい特徴があるため、ワークバランスを考える方に人気。
…システム導入やIT戦略など、IT系のプロジェクトをマネジメントする職業であるコンサルタントは、SEとしての経験がそのまま応用できる職種のため人気。
…SIerとはシステムの設計から導入、運用までをおこなう企業のことで、大手SIerの場合はSEと似たような仕事内容になることが多いです。また大手では時間に余裕も持って働けることが多いこともあり転職先として人気。
…SEとして働いていると自然とパソコン全般のスキルが身についているため、問題なく事務職をすることができます。また会計システムなどを開発した経験があればそれも活かすことができるでしょう。
…スキルがあればフリーランスとして独立できるのもSEの良いところ。具体的にはクラウドソーシングなどのサービスを使って自分で案件を獲得し、スケジュール調整から納品までおこなうことが一般的。
以上のように、女性SEは経験次第でIT業界内外の幅広い職業への転職を実現することが可能なんです。
女性SEが転職するなら転職エージェントを使ったほうがいい
女性SEは転職先が幅広くてキャリアアップが望めることは分かっても、転職経験がない方は具体的にどうやって転職を進めればいいのかわからない方も多いでしょう。
そんな方は、自分ですべて転職活動を進めるよりも「転職エージェント」を活用するのがおすすめ。
というのもSEの業務は激務のため、働きながら転職活動をすることはあまり現実的ではなく、転職エージェントに任せた方が転職成功率が高くなるため。
また転職成功率が上がる以外にも転職エージェントを使うメリットはあり、
・転職エージェントならではの「非公開求人」を見ることができる
・キャリアコンサルタントが面接対策や履歴書作成のサポートなどをしてくれる
など、転職をスムーズに成功させるための特徴が多くありますよ。
そのため忙しい女性SEの転職は、プロである転職エージェントに任せるのがおすすめなんです。
仕事の相談などでも全然構わないので、まずは気になるエージェントで無料カウンセリングを受けみてください!
未経験から女性SE目指す方におすすめの転職エージェント
type女性の転職エージェント
公開求人数:9,000件程度
非公開求人数:7,000件程度
対応エリア:東京・神奈川・千葉・埼玉
主な転職先:マイクロソフト、ソニー、ユニ・チャームなど
おすすめポイント①「女性が働きやすい仕事を紹介してくれる」
type女性の転職エージェントは女性に特化した転職エージェントで、女性が働きやすい環境の仕事を紹介してくれるのが大きな魅力です。もともとは首都圏中心にした転職エージェント・typeエージェントが母体で、もともとあった女性を積極的に採用している企業を中心に掲載していた転職サイトのノウハウを活かして、新設されました。
特にワークライフバランスへの配慮がしっかりなされていて、女性が活躍しやすい企業が登録されているのも他社とは違う特徴といえるでしょう。
今いる職場が働きにくいと考えている方には特におすすめです。
おすすめポイント②「キャリアアドバイザーが女性中心」
キャリアアドバイザーも女性中心であり、年齢層も幅広いために相談がしやすいです。
そのうえ自分に合ったアドバイザーを選べる点が、他社との大きな違い。
カウンセリングも女性アドバイザーならではの視点できめ細やかに対応してくれて、しっかりと自分の意思も伝えることができるでしょう。
現役女性SEにおすすめの転職エージェント
レバテックキャリア
公開求人数:2,500件程度
非公開求人数:2,500件程度
対応エリア:関東、地方主要都市
主な転職先:Yahoo!Japan、GMOインタ0ネット、バンダイナムコなど
おすすめポイント①「IT業界専門の転職エージェント」
レバテックキャリアはIT業界に特化した転職エージェント。IT特化型の転職エージェントとしては老舗で、IT転職を考える人のほとんどが利用すると言っても過言ではありません。
別業種ではなく、IT業界への転職を考えているのであればまずはこちらで無料カウンセリングを行うことをおすすめします。
おすすめポイント②「業界や技術熟知したアドバイザー」
研修会を通じて常に最新技術をアップデートするなど、業界の最新情報を常にチェックしているのが大きな特徴です。そのためエージェントには業界の専門知識があり、希望職種やどのような仕事がしたいのか、どのようなスキルを持っていて、技術があるのかなど細かく要望を伝えてもきちんと理解してもらうことができます。
専門用語や技術の話が通じるために、ストレスなく話をすることができ、要望に合った転職を可能にするでしょう。
マイナビエージェントIT
公開求人数:6,000件程度
非公開求人数:13,500件程度
対応エリア:東京、大阪、横浜、名古屋、札幌、福岡
掲載企業数:
主な転職先:NEC、フューチャーアーキテクト、CAPCOMなど
おすすめポイント①「掲載企業数の多さ」
マイナビエージェントITは大手求人サイト「マイナビ」が大元ということもあり、掲載企業数が15000件とかなり多いのが特徴。大手企業からベンチャーまで掲載しているので、こちらの転職エージェントもレバテックキャリアと並行して利用したいところ。
さらに首都圏から地方までの案件を扱っているので、全国誰でも利用できるエージェントでもあります。
おすすめポイント②「IT業界出身のアドバイザー」
一般的な転職エージェントを利用すると、業界について疎いアドバイザーがつくことも稀ではありません。業界について疎いアドバイザーに相談しても技術のことを理解してくれないかも、本当にIT業界について知ってるのかなど、不安感もあるでしょう。
ですが、マイナビエージェントITのアドバイザーはIT業界出身者がほとんどなので、最新技術や業界の話もストレスなく話すことができます。
安心して転職活動をサポートしてもらえるというのがメリットです。
まずは無料カウンセリングから受けてみてください!
30代・40代女性SEにおすすめの転職エージェント
ビズリーチ
ビズリーチは、自分でサイト検索をし求人を探すのではなく、登録をしておいてヘッドハンティングを受けることに重点を置いているのが特徴の転職エージェントです。30代・40代で高い技術やスキルを持っている方で、高収入や高ポジションを目指したいのであればビズリーチがおすすめ。
登録されている職種にはさまざまなものがありますが、いずれもハイクラスな案件になっています。
そのため、高額かつ海外での活躍が見込める勤務といった希少案件から管理職や役員といった高ポジションで入社できるような案件までそろっているのが大きな特徴です。
年収1000万円を超えるような求人もあります。さらなるキャリアアップを目指しているのであればぜひ登録してみてください!
まとめ
女性SE(システムエンジニア )についてみていきましたがいかがでしたか?
システムエンジニアを目指すのであれば、
プログラミングスキルを学ぶ→転職エージェントで転職
という流れが1番効率的です。
みなさんが、女性SEとして活躍されることを願っています!
WRITER

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