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SES企業でのエンジニアの主な職種

SESの単価の相場ってどれくらい?必要なスキルから職種まで徹底解説

キャリア

公開日 : 2019年12月11日 | [更新日] 2020年03月18日

今、IT業界は慢性的な人手不足に陥っています。その中で必要な期間、必要な人数のエンジニアを調達できる「SES」を利用する企業が増えていることはご存知でしょうか?
このIT業界の人手不足は、Tエンジニアの単価相場にも大きく影響を与えています。IT未経験の方の初めての働き方として有効な「SES」ですが、これからSESを目指す人にとって気になるのは、なんといっても「給料」ですよね。
そこで今回は、「SESの単価の相場ってどれくらい?必要なスキルから職種まで徹底解説」します。

SESとは?

SES(System Engineering Service システムエンジニアリングサービス)とは、IT業界における契約形態の一種です。システム開発・保守・運用などの一連の業務が対象なので業務自体はシステムエンジニアと同じなのですが、働く場所に違いがあります。
通常のエンジニアは、自社に出向いて作業をするのが一般的ですが、SESエンジニアは、クライアント(発注元)が指定する場所に出向いて作業をします。クライアントは、SESエンジニアが作業した時間に応じて対価を支払うといったシステムです。

SESのメリット・デメリット

SESのメリットとデメリット

SESはIT未経験の方の初めての働き方として有効という声もありますが、この働き方にはメリット・デメリットがあります。

SESのメリットは、大きく2つあります。

  1. スキルアップ
  2. SESは、クライアント側に常駐して業務を行うので、そのクライアントやそこで働いている人たちの違いによるシステム開発・保守・運用の考え方や文化の違いを経験することができます。また、案件によっては、今まで知らなかった知識やノウハウ等を学ぶことができるので、エンジニアとしてのスキルアップが見込めます。

  3. 安定した報酬
  4. 「成果物責任」がないので、定められた時間を働くことにより安定した報酬を得ることができます。ただし「成果物責任」ないからと言って、「善管注意義務」はありますので、いい加減な働き方をすることは許されません。決められた時間は職務に専念する義務があるのは言うまでもありません。

対して「SES」のデメリットも大きく2つあります。

  1. 帰属意識が薄れる
  2. SESは、ほとんどの時間を常駐先で過ごします。自社に戻るのは、1か月か3カ月に一回程度というところが多いようです。この関係で、自分の会社への帰属意識が薄れることがあります。クライアント先に常駐し、クライアントや自分と同じように他社から常駐している人たちと一緒に働いていれば、仲良くなるのは当然で、自分の会社に愛着がわきにくいのは当然と言えば当然のことですね。

  3. 報酬が安い
  4. 先ほど、安定した報酬とお話したのですが、SESはどちらかというと、安値安定の傾向があります。※報酬の高いSESもあります。
    私がクライアントの発注者として契約業務に携わっていた時の話をします。時間単価がかなり高いSESと、そうでもない時間単価のSESの両方の手続きをしていました。両者の違いは何かと言うと、その人のスキルレベルの違いです。
    スキルレベルが高く、その人にしかできない仕事であれば単価は高くなります。反対に、スキルレベルがそれほどでもなく、誰でもできる仕事であれば単価は低くなります。
    報酬の高いSESをするには、スキルレベルを向上させる、あるいは自分にしかできない仕事が出来るようになることが必要です。

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派遣契約の種類

派遣契約の種類

SESとよく似た形態として、派遣があります。ここでは、3つの種類と派遣期間の制限について紹介します。

 

一般派遣

派遣会社と雇用契約を締結している派遣社員が就業する形態です。一般的には、人材派遣といえばこの形態のことを言い、この形態で派遣されている人のことを「派遣社員」と呼びます。
派遣スタッフと派遣会社には雇用関係があります。雇用関係の締結は、就業先が決まってから派遣契約の終了までとなります。派遣されていないときは派遣会社から給与が支払われません。
 

特定派遣

常用型派遣として、派遣会社と雇用契約を締結している社員が別の職場に派遣される形態です。派遣会社の従業員は常に雇用されている状態ですので、派遣されていないときでも派遣会社から給与が支払われます。
なお、特定派遣は、その運用においてルール違反が広がったため2018/9/28で廃止されました。

 

紹介予定派遣

派遣期間を終了後に派遣スタッフと派遣先企業が合意に基づき、派遣期間(最大6カ月)終了後に、派遣先の会社との直接雇用を前提とした派遣の形態です。
ただし、派遣契約終了後、派遣先企業は直接雇用する必要は無く、派遣社員側も直接雇用を拒むことができます。
 

派遣期間には制限がある

一般的に「3年ルール」と呼ばれる制限があり、次のように定められています。

  • 派遣先事業所単位の期間制限
  • 同一の派遣先企業に派遣できる期間は原則3年が限度です。
    派遣先企業が3年を超えて受け入れたい場合、派遣先企業の労働組合等からの意見を聴く必要があります。なお、1回の意見聴取で延長できる期間は3年までです。

  • 派遣労働者個人単位の期間制限
  • 同一の派遣労働者を派遣先企業の同一の組織単位(例えば、xx課)で受け入れるこができる期間は3年が限度です。例外として、「派遣元で無期雇用されている派遣労働者」と「60歳以上の派遣労働者」は対象外となります。

詳しくは、厚生労働省のサイトをご参照ください。
従来、IT業界では「特定派遣」の制度の下エンジニアを派遣していました。今回の特定派遣の廃止に伴い、特定派遣をしてきたベンダーの多くはSESに切り替えてきたのです。
派遣とSESの違いに「指揮命令権の有無」があります。派遣の場合、派遣先(クライアント)は、派遣スタッフに指揮命令が可能です。SESの場合、それは出来ないことになっています。ただし、現場レベルにおいては、派遣もSESも大きな違いは無いのが実情です。

SES企業でのエンジニアの主な職種

SES企業でのエンジニアの主な職種

SESエンジニアは、クライアントを必要としている人材に応じて、さまざまな職種に携わります。ここでは、どんな職種があるかを見ていきます。

システムエンジニア

「システムを設計する人」がシステムエンジニアです。System Engineerの頭文字を取って、SEとも呼ばれています。システム開発の工程のなかで、システムを設計する(システム設計書を作る)ことが主な仕事です。
その後、経験を積むことで、「プロジェクトマネージャ(PM)」と呼ばれる、スケジュール管理やリソース管理などを行う人も出てきます。

プログラマ

システム設計書に基づいて、プログラミング言語を用いてプログラミングやテストを行う人のことです。
近年、システム開発の手法が変わってきたことから、システムを設計した人がプログラミングを行うようになってきました。それによって、プログラマという職種の人も少なくなってきています。
 

スマホアプリエンジニア

 
iPhone、Androidなどのスマートフォン向けアプリの開発を行うエンジニアのことです。作業内容は、プログラミングに限らずUI(User interface)設計、UX(User Experience)提案からバックエンドシステムの設計・検討まで担当する場合もあります。
 

DBエンジニア

データベース(DB)とは、一定の形式で作成、管理されたデータの集合のことです。データベースにデータを保存したり、必要なときにデータを瞬時に取り出せるようシステムを構築・運用したりすることがデータベースエンジニアの仕事になります。
 

フロントエンドエンジニア

情報システムやWebサイトを開発するエンジニアの中で、利用者が直接見聞きしたり、操作する部分を開発するエンジニアことです。特に、WebサイトやWebサービスの開発で、閲覧者・利用者のWebブラウザ上で展開されるWebページの記述などを手がけます。
 

インフラエンジニア

アプリケーションを動かすためのハードウェア(コンピュータや通信基盤)やソフトウェア(OSやミドルウェア)を構築・運用保守するエンジニアのことです。サーバ専門のインフラエンジニアのことをサーバーエンジニア、ネットワーク専門のインフラエンジニアのことをネットワークエンジニアと呼ばれることもあります。
 

コーダー

ソフトウェアやWebサイトなどの開発で、システム設計書や画面イメージなどを元に、コンピュータの言語でコードを記述する人のことです。コーダーの中で、プログラムの作成を行う人のことを「プログラマ」と呼びます。
 

テスター

出来上がったシステム(プログラム)が正常に動作するかどうかを確認するエンジニアのことです。基本は「テスト項目に記載された内容を実際にやってみる」ことですが、テスト項目の作成や不具合発生時の原因追及が仕事内容に含まれていることもあります。
従来、テストはプログラムを作った人(プログラマ)がやっていたのですが、最近はテスト専門の人(テスター)がやることが増えてきました。それは、プログラマは正しく動作するという思い込みから、不具合を見逃してしまうことがあるからです。

主にどんなスキル・開発言語が必要?

ESとして身に着けておきたいスキル・言語

SESは発注元であるクライアントが指定する場所に常駐します。したがって、必要なスキルや開発言語は、そのクライアントの業務に応じて違いがあります。ここでは、SESとして身に着けておきたいスキル・言語を紹介します。
 

C言語

C言語は、40年以上の歴史があります。汎用性が高く、他の多くのプログラミング言語がC言語の影響を受けて開発されています。また、多くのプログラマが使用している言語でもあります。参考書が豊富で、知っている人が多いことから、学びやすい言語といえます。
 

Java

Javaは、大規模システムから、スマホアプリとして使われている言語です。色々な機器で動作するなど汎用性が高くことや、セキュリティの高いことなど優れている面があるため、幅広いシステム開発で利用されています。プログラマの人口も他の言語と比べて多いと傾向です。参考書が豊富で知っている人が多いことから、こちらも学びやすい言語といえます。

 

JavaScript

普段、何気なく目にしているWebサイトの多くにJavaScriptは使われており、その役割はWebブラウザの表現に動きを与えることです。タスクの処理がリアルタイムにできることも、JavaScriptが幅広く使われている理由の1つと言えるでしょう。
ちなみに、JavaとJavaScriptは、名前は似ていますが、まったく違うプログラミング言語です。
 

C++

C言語の拡張版として生まれた言語です。主にオブジェクト指向に対応しています。オブジェクト指向プログラミング言語の特徴は、開発の効率化を可能にすることです。C++は様々な業界で使用されており、代表的なものとしては組み込み系やゲームです。
 

C#

2000年代になってから現れた比較的新しいプログラミング言語です。開発が容易になるように作られていることや、汎用性が高いオブジェクト指向言語であることから、前述のC++の後継的と目されています。
 

PHP

PHPは、実用的があり、柔軟性の高いWeb開発に最適なスクリプト言語です。「ぐるなび」や「WordPress」等でもPHPを採用しています。
無料で利用出来るフレームワークが豊富であることから、初めてITエンジニアを目指す方のプログラミング言語に最適です。HTML/CSSやJavaScriptと組み合わせることで、Webサイトの作成ができます。
 

Ruby

Rubyは、まつもとひろゆき氏によって開発された日本生まれのスクリプト言語です。生まれは日本ですが、シリコンバレーで人気が高まったことで、逆輸入のような形で日本でも人気が出るようになりました。
初心者でも学びやすいことから、プログラミング言語の入門にぴったりで、国産だけあって、日本語の参考書が豊富なこともRubyを学ぶメリットです。
 

COBOL

COBOLは1959年に開発された事務処理に最適なプログラミング言語です。古くから金融系や保険などの基幹系システムの開発に利用されており、理解しやすいことと、保守性が高いという特徴があります。現在でも、多くの基幹系システムに使われており、保守・運用ができる技術者の需要が高いです。

即戦力になるためにおすすめのプログラミング言語を紹介します!

SES(エンジニア派遣の)単価の相場

SES(エンジニア派遣の)単価の相場

ここから本題のSESの単価についてお話しします。ここでは、「エンジニア単価って何?」「単価って変わるの」といった内容、エンジニアのレベル別の単価を紹介していきます。
 

そもそもエンジニア単価って何?

エンジニアの費用は「人月」という単位で求められることが多々あります。
「人月」とは、作業量を表す単位で、1人が1ヶ月働いたときの作業量を1人月として計算します。作業を行った対価の計算は、「人月×人月単価」で算出されます。例えば、2人のエンジニアが3か月でシステムを開発する場合、人月は「2人×3か月=6人月」と算出し、エンジニア1人の単価が50万円だとすると、対価は「6人月×50万=300万円」という計算です。
通常、システム開発をする場合、その開発にかかる人件費(予算)を算出します。そのため、クライアントはSESベンダーに対して見積もりを依頼する際、「どれぐらいの人数」で「どれぐらいの期間」を「どの程度のスキルレベルのエンジニア」が必要なのかを明確に伝える必要があるのです。また、「どのようなシステム」を開発したいのかも詳細に伝えておくことは当然必要です。
SESベンダーは、上記情報をベースに、「人月単価」や自社リソースにおける派遣の可能性を検討して見積もり回答する必要があります。
 

経験年数やスキル・マネジメント能力によって単価は変わる

「単価」は、経験年数やスキル・マネジメント能力によって大きく変わります。システム開発を例に、単価に影響を与える要素を見ていきます。

  • 経験
  • どれだけの規模のシステム開発をしてきたか、どの立場(システムエンジニア、プログ
    ラマ、プロジェクトマネージャ等)で参画してきたのか、各々に参画してきた年数はどれくらいかが影響します。単に、経験年数が長い割には、やってきた作業レベルが低いような場合は、単価は高くなりません。
    「大規模システム開発のプロジェクトマネージャとして、10年間継続して複数のプロジェクトに参画してきた」というような上級マネージャで113万6000円程度の単価になっています。経験を積むことで、高単価が望めるでしょう。

  • スキル
  • スキルレベルという意味なら、前期の経験が判断できます。ここで言いたいのは、スキルの種類です。例えば、同じプログラマと呼ばれる人でも、Javaができる人と、Rubyができる人では単価に違いがあります。Javaはプログラマ人口が他の言語と比べて多いので、需要に比べ供給過多になるため、単価は低くなります。Rubyはプログラマ人口が少ないので、需要に比べ供給過少になるため、単価が高くなります。
    必要なスキルは、時代とともに変わっていくので、最新の情報や社会の動きをウォッチしながら「市場価値の高いスキル」を身につけましょう。

【レベル別】SESの単価の相場

では、肝心のSESの単価の相場を見ていきましょう

  • 初級レベル 50万~100万円
  • 一般社員で、個別機能のシステム設計、他開発を行うSEが該当します。

  • 中級レベル 70万~120万円
  • 主任クラスの役職で、数人のSEやプログラマをまとめるサブリーダー的存在です。

  • 上級レベル 100万~150万円
  • 課長クラスの役職で、顧客との折衝を行うプロジェクトリーダー的存在です。

なお、同じレベルのエンジニアであっても、そのエンジニアが所属する会社規模によって違いが出ます。大手企業のエンジニアの場合、単価は高くなります。これは、企業規模が大きくなることによって、確保できる人数が多く優秀な人材も揃いやすいからです。また、教育システムが充実しているため、優秀なエンジニアを育成することができます。

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まとめ

今、日本は国全体で人手不足に直面しています。IT業界ではその傾向がより一層強く出ています。IT業界の人手不足はSESの単価相場を押し上げているのです。しかしながら、どんなSESでもいいわけではありません。経験やスキルに応じて単価は大きく変わります。「市場価値の高いスキル」を持っている人の単価は当然高くなります。世の中のトレンドの変化に応じてスキルアップを図り、高い単価の仕事をしていきましょう!

WRITER

首都大学東京法学系を卒業後、2013年に大手IT企業に入社、コーポレートブランディングや旅行系新規事業の運用改善など広くマーケティング活動に従事。2016年10月より東南アジアに拠点を移し、ベトナムでのメディア事業の立ち上げやシンガポールでのWebマーケティング支援を経験。リトルトゥース。

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