SESから転職するタイミングとおすすめのエージェントを解説【SES企業を辞めたい方必見】
エンジニア転職公開日 : 2020年05月14日 | [更新日] 2023年05月01日
今の時代、SESで働くITエンジニアの転職は珍しいことではありません。
もし、今の職場に不満を感じているのなら、そろそろ転職を考えてみてはいかがでしょうか。
しかし、多くの人が経験しているとはいえ、転職は人生の一大事です。
そう簡単にできるものではありませんよね。
そこで今回は、SESからの転職を考えているエンジニアの方に、転職するタイミングや、転職する際に利用したいおすすめのエージェントなどをご紹介します。
・転職するにはタイミングが重要。でも一度決めたらすぐ行動に移すべし。
・SESからの転職先は
別のSES企業、受託開発企業、自社開発企業、フリーランスに転職など
・でも転職するには勇気がいる…うまくいくのか…と不安になりますよね。
・働きながらの転職活動は、転職エージェントにサポートしてもらいましょう!
目次
SESから転職するにはタイミングが重要
よく言われるように、ITエンジニアが転職を考えるきっかけは、自分のスキルが正当に評価されていないと感じた時です。
上司とのささいな口論から自分の評価が低いをわかった時や、自分のアイデアが全く考慮されないなど、転職を感じるきっかけは人それぞれでしょう。
しかし、プロのエンジニアなら突然転職する訳にはいきません。
特にチームで仕事をすることの多いSESのエンジニアは、転職するタイミングが重要です。
顧客やチームに迷惑をかけないように、プロジェクトが終わったタイミングで転職するのが良いでしょう。
しかし、プロジェクトの終盤ともなれば、忙しくて転職活動などできないのも事実。
また、退職してから転職先を探したとして、自分に合った職場がすぐに見つかるとは限らず、焦って転職してしまい、後から後悔する人もいます。
そうならないためには、転職するタイミングを合わせて準備することが重要です。
転職する際に気になるポイント
IT業界は転職を経験しているITエンジニアが多く、SESの職場によっては2人に1人が転職経験者だったりします。
このように、SESで働くエンジニアにとって転職は珍しいことではありませんが、貴重なエンジニアが抜けてしまう関係者にとっては厄介な問題です。
社会人の常識として、転職する際に顧客や所属している会社などの関係者に迷惑をかけてはいけません。
下手すると損害賠償で訴えられてしまいます。
そして、全ての関係者が納得する形で退職するのがベストです。
関係者に迷惑をかけずにSESから転職するには、気を付けなければならない点がいくつもあります。
そのような気になるポイントについて、どうすれば良いかをアドバイスさせてください。
常駐先に転職してもいいの?
常駐先の企業が中途採用を募っている場合、そこに常駐しているSESのエンジニアが応募できないことはありません。
採用募集に応募するのは個人の自由であり、職業選択の自由は憲法でも保障されています。
さらに、常駐先の一員になることはメリットが多いことから、ダメと言われてもなんとかして転職したいと思うかもしれません。
しかし、この応募がトラブルを生んでしまったのでは、これから勤務する会社にとっても、あなたにとっても良くありません。
少なくとも、それまで所属していたSESの上司に、転職を納得してもらえるように説得しましょう。
また、突然上司に転職の話を切り出すのではなく、日ごろからコミュニケーションを密接にし、転職の相談ができる関係を作っておく努力も必要です。
このように、関係者を味方につけて、転職できるようにするのがベストです。
プロジェクトの途中で転職してもいいの?
先ほど、転職するならプロジェクトが終わったタイミングがベストと説明したとおり、プロジェクトの途中で抜けるのはよくありません。
そのプロジェクトに関わっている多くの方に迷惑をかけるので避けるのが社会人の常識です。
特にSESの仕事はチームでやることが多く、あなたが抜けてしまうと多くの方に迷惑をかけてしまいます。
退職するなら、関係者が納得できるようにしっかり準備しましょう。
しかし、プロジェクトの途中での退職を、絶対にやってはいけない、ということはありません。
転職を決意する理由は、人によって違います。
中には、今すぐこの仕事を辞めないと、取り返しがつかなくなる、といったケースもあるでしょう。
そのような場合は、そこから脱出するのが第一優先です。
そして、きっと仲間も解ってくれます。そのような場合は、躊躇せずに辞める勇気を持ちましょう。
会社規定に同業他社に転職してはいけないとあるけど?
先ほど説明したように、職業選択の自由が憲法で保障されているので、会社規定で決められていたとしても、会社を辞めた後ならライバル企業に転職することは可能です。
ただし、転職が原因で前の会社に損害を与えてしまうと、損害賠償を求められるケースもあります。
なお、この場合の損害とは、前の会社で知りえた機密情報を意図的に漏らたことで損害が出たようなケースです。
プロジェクトが遅れた分の損害を弁償しろ、などと脅されるケースもありますが、それは会社が解決する問題であり、あなたには関係ないことです。
SESにとって、有能なエンジニアを手放すのは大きな損失です。
そのため、転職を切り出せば、いろいろな方法で引き留められるでしょう。
しかし、転職を決意したのなら、強い意志を持って臨んでください。
プロジェクトが忙しくて転職活動ができない
転職を何度も経験された方でも、転職に関わる全てのことを自分一人でやるのは大変です。
さらに、SESのプロジェクトで忙しい時期が重なれば、なおさら転職活動がおろそかになります。
しかし、忙しさを理由にずるずる伸ばしていたら、いつまで経っても今の状況から抜け出せません。
そういった方に活用してほしいのが、転職エージェントです。
今は、ITエンジニアの人手不足が深刻なため、多くの企業が転職エージェントを活用してエンジニアを採用しています。
そして、自分に合った転職先を探してくれて、面倒な転職活動の多くを代行してくれるなど、エンジニアにとっても便利な存在です。
そのため転職エージェントを利用すれば、忙しくて一人で転職先を探せないという方でも、自分に合った会社への転職を実現できます。
また、転職の成否を左右する履歴書や面接の準備などもしっかりサポートしてくれるので、一回の面接で就職が決まることも珍しくありません。
もし忙しくて転職活動ができないと嘆いている方は、ぜひ、転職エージェントを活用してください。
環境が変わることが怖い
例えば、SESのエンジニアからWebエンジニアに転職する場合、あまりの環境の違いに驚かれることでしょう。
さらに、そういった方の中には、環境の違いに適用できず、SESのエンジニアに戻ってしまう方もいます。
このように、ITエンジニアと言っても、業種が違えば、その開発環境は全く違います。
このような話を聞くと、転職に抵抗を感じてしまうかもしれません。
しかし、今のSESの職場に不満を持っているのなら、その環境を変えることで改善できるかもしれません。
また、全く違う業界に転職しなくても、もっとあなたの実力を認めてくれる職場がきっとあります。
ぜひ、転職にチャレンジしてみてください。
転職できるスキルがないか不安
SESで働くエンジニアは、過去に実績のあるプログラム言語や開発環境を使っているので、常に新しい技術を学んでいるWebエンジニアに比べると、スキルが低いと感じることがあるかもしれません。
しかし、新しいスキルを知っているからといって、転職に有利ということはありません。
今もっともニーズの高いスキルを持っている方が、最も有利な条件で転職できます。
そして、常にニーズが高いスキルとは、プロジェクトを管理するマネージメントスキルです。
このように、あなたが考えている転職に必要なスキルと、ニーズの高いスキルがずれているかもしれません。
まずは、自分はどんなスキルを持っているのかを冷静に振り返ってみましょう。
そして、転職エージェントのような転職のプロに、どのスキルをアピールすれば良いかを相談してみてください。
その結果、自分が思っているよりも、高く評価される可能性もあります。
SESからの転職先は?
SESから転職するなら、どのような業種が良いかについて考えたことはあるでしょうか。
IT業界はエンジニアが不足しており、優秀なエンジニアならどの会社も大歓迎です。
しかし、スキルが合わない会社に就職してしまうと、ほぼ初心者から勉強し直すことになるなったり、仕事の進め方についていけないなど面倒なこともたくさんあります。
そこで、次から転職先毎に、SESのエンジニアのメリットとデメリットをご紹介します。
SESからエンジニアとして転職する先は基本的には以下の4つ
・別のSES企業に転職
・受託開発企業に転職
・自社開発企業に転職
・フリーランスに転職
別のSES企業に転職
SESで働いたエンジニアが最も働きやすいのが、同じSES企業です。
これまで習得したスキルや経験がそのまま活かせるうえ、スキルや経験に見合った給料への待遇アップが期待できます。
今の働き方にそれほど不満は無いものの、働く環境を変えたいと思う方におすすめの転職です。
ただし、同じSESに転職することで、SESの良くないとされる点は改善されないかもしれません。
そこでSES企業に転職するなら、大きなプロジェクトを扱う大手のSESではなく、規模の小さなプロジェクトを多く扱う中堅のSESが狙い目です。
それは、小さなプロジェクトほど、エンジニアとしてやれることが多く、いままで身に付けたマネージメントスキルなどのヒューマンスキルも活かせます。
受託開発企業に転職
受託開発企業は、企業の要望から仕様を考え、それに基づいて新しい情報システムを開発します。
そのため、エンジニアはプロジェクトの最初から参加でき、しかも基本的な働き方はSESと大きな差がありません。
そのため、SESで働いた経験のあるエンジニアにとっては、比較的働きやすい環境です。
また、プロジェクトにもよりますが、納期がそれほど厳しくないケースも多く、さらに、元受けとなることから給料アップも期待できます。
ただし、大規模なシステム開発を担当する受託開発企業は、納期が近づくと残業が増えたり、納品後に不具合が見つかると責任が問われるなど、良いことばかりではありません。
もし、受託開発企業に転職するなら、特定の業界向けに特化した、比較的小さな情報システムを得意とする受託開発企業をおすすめします。そういった企業なら、納期がそれほど厳しくなく、また、エンジニアとしてのスキルや経験が発揮できるでしょう。
自社開発企業に転職
最近は、大勢の方に使ってもらう、大規模なWebシステムを自社開発する企業が増えています。
また、そういった会社では、大勢のエンジニアが参加するプロジェクトの運用管理に慣れており、また、ソフトウェアの品質保証の仕組みに精通したエンジニアを必要としています。
そして、そういったエンジニアとして、採用されることが多いのが、SESから転職したエンジニアです。
このようなWebシステムを自社開発する企業なら、納期を自分達で決められるうえ、スキルや経験に見合った高い給料が期待できます。
ただし、Webシステムの開発では、SESで習得したスキルがそのまま使えるとは限りません。
また、Web系は技術の進歩が速く、常に新しいスキルを学ぶ必要があるなど、SESとは全く違った環境で働くことになります。
そのため、SESからWeb業界に転職したエンジニアにとっては、かなり難しい職場とも言えるでしょう。
フリーランスに転職
最近のIT業界は、エンジニア不足が深刻であり、どの会社でもエンジニア不足に悩んでいます。
そして、そのように不足しているエンジニアの穴埋めに活用されるのがフリーランスのエンジニアです。
フリーランスのエンジニアは、スキルと経験しだいで高い報酬がもらえることから、スキルによっては1000万円を超える年収も夢ではありません。
また、自分の得意とする仕事を選んでやれるのもメリットです。
さらに、最近はフリーランスのエンジニアに仕事を紹介したり、事務手続きを代行してくれるエージェントが認知されてきたことで、SESからフリーランスに転職される方も増えています。
ただし、フリーランスになったから言って、必ず高い報酬がもらえる訳ではありません。
スキルと経験が伴わなければ、やりたい仕事を受注できないこともあります。
さらに、健康保険料や税金を自分で負担しなければならないなど、会社員とは違った苦労もあります。
SESから転職したいならエージェントを使おう
ITエンジニアの求人は、ハローワークや大手求人サイトを探せば、いくらでも見つかります。
しかし、それだけ数が多いということは、どれがあなたに合った良い案件か分からない、ということです。
給料だけで選んだら、「求めているエンジニアでない」と断られることもでしょう。
また、今よりもひどいブラックな会社に当たるかもしれません。
そういったトラブルを避けるために、転職のプロの意見を聞きながら、自分に合った転職先を探すのが今のエンジニア転職のスタイルです。
満足できる転職を実現するために、ぜひ、転職エージェントを活用してください。
なお、転職エージェントは、エンジニアを探している数多くの企業か依頼を受けており、あなたがその1社に就職すれば、報酬が支払われます。
そのため、求職者は無料で転職エージェントのサービスを利用できるので、転職に関することを相談したとしても費用はかかりません。
また、エージェントの担当者の中には、当たり外れもあるので、複数の転職エージェントに登録し、自分に合った担当者に相談することをおすすめします。
SESから転職するタイミングからおすすめのエージェント
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT業界の求人数がかなり多い最大手の転職エージェント。対応している地域は、東京・千葉・埼玉・神奈川・大阪・兵庫・京都・福岡の7件です。
5000件を超える求人があるので、上記で転職を考えている方であれば、好みの企業が見つかるでしょう。
マイナビエージェントIT
大手転職エージェントマイナビがIT業界に特化した転職サイトがマイナビエージェントIT。キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれるのが魅力です。面接対策などもサポートしてくれるので、安心して転職を進めることができます。
自分一人で転職することが不安な方に特におすすめの転職エージェントです。
Geekly
こちらはIT業界の転職だけしか扱っていない転職エージェントです。アドバイザーがIT業界出身の人が多いのが特徴。IT業界で働いた経験を元にサポートしてくれるので、転職後のミスマッチが少ないと評判です。
転職先が決まるスピードも早いと評判なので、できるだけ早く転職を決めたいという方におすすめです!
SESを辞めて転職したいと思ったらすぐ行動に移そう
SESは、IT業界の中でも恵まれた環境とは言えません。
むしろ、給料が安く、やりがいを感じにくいなど、デメリットの多い業種です。
もし、今の職場に不満があるのなら、もっと良い環境の業種への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
そして、SESでスキルと経験を積んだ方なら、他のIT企業やフリーランスに転職しても十分やっていけます。
また、そうやって待遇を改善できた方もたくさんいます。
さらに、今はITエンジニアが不足しており、有利な立場での転職が可能です。
もし、あなたが転職したいと思っているのなら、今すぐ行動に移しましょう。
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