【徹底検証】プログラミングの資格は転職や実務に役立つのか?
エンジニア転職公開日 : 2019年03月23日 | [更新日] 2023年11月01日
何か学習を始めるにあたって、目標となる指標が欲しいものです。
自分の学習が正しい方向へ進んでいるのか、また、進んでいたとしてどの位置にいるのか、指標のようなものが欲しいですよね
そういった願いを叶えるために、多くの機関が用意しているのが資格制度です。
分かりやすい例で言うと英語を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
就職や転職に有利になるとされているビジネス英語力を試すTOEICをはじめ、学生時代には英検、主に英語圏へ留学するための基準値となるTOEIC、IELSなど沢山の資格試験が存在します。
他にも漢字の知識を試す漢字検定、秘書を目指すなら秘書検定、簿記であれば簿記検定など、様々な種類の資格が存在します。
目次
そもそもプログラミングの資格ってどんなものがあるの?
では、プログラミングはどうでしょうか?
種類も多く、奥の深いプログラミング学習です。
資格勉強をすることで自分の立ち位置を把握したいという方も多いでしょう。
どんな資格があるのか?
では、実際にどんな資格があるのでしょうか。
言語別に多くの資格試験が用意されています。
全ての言語で用意されているわけではありませんが、上記のように有名な言語については各機関が用意した資格試験が存在します。
ただし、以下に国家試験はありません。
C言語の資格
・C言語プログラミング能力認定試験
Javaの資格
Rubyの資格
Pythonの資格
HTMLやCSSの資格
・CIW HTML5 CSS3・スペシャリスト
プログラミング試験資格を取得するにはどうすればよいのか
では次に、取得するにはどうしたらよいのか、C言語プログラミング能力認定試験を例に少し詳しく見ていきましょう。
C言語プログラミング能力認定試験は”プログラマやシステムエンジニアとして活躍されている方の保有スキルを客観的にアピールできる「1級」から、これからプログラミングを学び始める方を対象とした「3級」まで、幅広いスキルを測定できます。
これまで数多くのエンジニアに利用され、累計で20万人以上(平成28年度実績)とあります。
1級、2級、3級のカテゴリーがあり、1級7,600円、2級6,200円、3級5,100円で受験が可能です。
試験時間は1級150分、2級90分、3級60分で設定されており、1級に関しては知識を問うだけでなく、実技試験が伴います。
2級、3級についてはC言語についての出題をマークシートで回答する形式となります。
資格を取れば転職できるのか
実際にこれらの資格は転職する際に有効なのでしょうか?
各々の会社の方針にもよってきますが、結論から言ってしまうと、参考程度としている会社がほとんどです。
資格を保有していることはある程度の指標にはなるものの、転職の決め手として機能することはほとんどありません。
企業が見るのはあなたの実績やこれまでの経験であり、資格ではないということです。
未経験から転職する場合でも、結局はその人が「何を作れるか」という実務経験やポートフォリオが問われます。
幸いなことに現在は、書籍でもwebサービスでもプログラミングスクールでも、初心者でも自分でプロダクトを作るに至るやり方を教えてくれるプラットフォームは揃っています。
資格がそれを証明するのではなく、あくまで参考程度、必要なのは実際のプロダクトやサービスと思っておくことがよいでしょう。
実際にweb系の会社、ゲーム系の会社などの募集要項を確認してみても、資格について採用条件にしている会社はほぼないと言っていいレベルです。
未経験であってもコミュニケーションや英語の知識の方がむしろ要求されています。
もちろんプログラミングの実力が備わっていれば良いに越したことはありません。
取ったら実務には役に立つの
これも上記の転職時に役立つのかと同様、経験や実績次第です。
英語の資格試験で例えると分かりやすいかもしれませんが、必ずしも英検1級を取った人や、TOEC900点取る人が、実際の日常会話やビジネスシーンでの会話でその能力を発揮できるかというと、実際にやってみないとわかりません。
ある程度整備された資格試験である英語でもあくまで目安でしかありませんし、プログラミング資格試験にも同じことが言えます。
まとめ
就職で有利とされているTOEICでさえ、さほど参考にされていません。
わかりやすい指標が欲しい、それを資格に求めたい気持ちは分かりますが、プログラミングに関しても同様で目安程度にしかなりません。
「ではどうすればよいか?」という声がありそうですが、これはプログラミングの世界で答えは明確です。
何か自分のポートフォリオを作るのです。Webサービスでもゲームでも、自分で学んだ知識をベースに製作し、それをPRすればよいのです。資格よりも明確でわかりやすい方法です。
資格試験が悪いというわけではありません。あくまで指標ですので、本筋を忘れないようにインプットとアウトプットを続けていきましょう。
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