【副業エンジニア向け】受託開発案件の見積り・案件獲得・契約書について解説【雛形付き】

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会社でエンジニアとして働いているけれど、副業やフリーランスとして受託開発をする時に、

  • どうやって見積もりを出せばいいんだろう?
  • 案件ってどう取ってくればいいの?
  • 契約書周りってどうすればいいんだろう?

副業やフリーランスにチャレンジしたいエンジニアの方で、こんな悩みを持っている方は、少なくないと思います。

かく、言う僕もフリーランスとして、開発案件を受託する時、見積もりの出し方や契約書周りをどうしたら良いかが分からず、悩んだ経験があります。

この記事では、スキルはあるけど、個人で仕事をしたことがないと言う人に向けて、開発の仕事の見積もりの出し方・案件の取り方・契約の仕方などを解説していきます。

案件を探す

まだ得意のお客さんもいないし、どうやって仕事を取ればいいの?

案件をたくさん持っている知り合いや友達がいなくても、いくつか新規で仕事を取ってくる方法はあるので、紹介します。

クラウドソーシング

フリーランスが一番仕事を取りやすいのがクラウドソーシングです。

ぶっちゃけ単価は安いですが、短期で終わるものや信頼がなくても発注してくれる企業や個人がたくさんいるので、案件は多いです。

工数があまりかからないようなクローラの開発、WEBのお引越しなど小さいものが多い印象ですが、最初にやるプロジェクトとしてはいいかもしれません。

Crowdworks(クラウドワークス)

まず外せないのが、Crowdworksです。少し前までは、
ライティングや入力作業など単価が低めの案件が多かったような印象ですが、最近は開発の案件も増え、単価が高いものも増えているようです。上場企業ですし、安心感があります。

https://crowdworks.jp/

Lancers(ランサーズ)

Lancersはクラウドソーシングサービスの中では、2008年創業と、かなり歴史のあるサービスで、フリーランサーも案件もトップクラスのサービスです。
依頼総額 2,100億円とのことで、こちらも案件を獲得する上でチェックすると良いでしょう。

https://crowdworks.jp/

yentaでマッチング

クラウドソーシングで、案件自体は割と簡単に見つけることができますが、基本的にオンライン上での繋がりになり、あまり顔が見えないことが多いです。お客さんとの距離がもっとり身近な案件を受けたいという方は、yentaがオススメです。

yentaは、ビジネス版tinderのようなサービスで、自分に興味が合いそうなビジネスパーソンが毎日リコメンドされます。

興味あるかなしかでスワイプし、お互いがマッチした場合、メッセージをすることができます。エンジニアは全業界的に足りていないので、リクルーター(特にWEB系)はかなりの時間と工数を掛けて、エンジニアを探しています。

最近では、大手で副業が解禁されたのも相まって、副業だとしても、エンジニアを必要としている会社は多いです。

まずアプリをダウンロードして、自分のプロフィールを設定します。プロフィールを設定すると、毎日10人オススメの人がリコメンドされるので、そこで企業の人事担当やスタートアップの社長が出て来たら、すかさずLikeをする。

「エンジニア」「副業」「フリーランス」というキーワードや、仕事を探しているというプロフィールに書いておくと非常に効果的です。マッチングまでしたら、あとは直接会うなり、メッセージベースでやりとりをするなり、自分を売り込んで仕事を取りましょう。

クラウドソーシングより、クライアントの顔が見えやすいというところが、メリットですね。

https://yenta.talentbase.io/yenta/

Twitterで案件探す

yentaに比べ、もう少しオープンで、自分で案件を取りに行く姿勢が必要になって来ますが、フリーランスとして開発案件を取るなら、Twitterで仕事を探すのも効果的です。

特にスタートアップは、PRや広報として働いている社員や、社長が直接エンジニア募集等を掛けています。副業でもOKというケースは良くあるので、まずは声をかけてみるのもいいかと思います。

単にTwitterで呟くだけでなく、bosyuなどのサービスを利用して、より露出を増やすのも効果的です。

SESを利用する

SESとは?

SES契約では、エンジニアのスキルを契約の対象として、クライアントのオフィスにエンジニアを派遣して、エンジニア専門の派遣会社みたいなものをイメージしてください。

多くはフルタイム週5が多いですが、今はエンジニア不足、ITの需要拡大により、「週3日から」や「副業としてもOK」のようなSESの会社も少しずつ増えて来ているので、案件がなく困っている場合は、そこで働くのも一つの手です。

レバテックフリーランス

業界大手のレバテックフリーランスは、案件も多いで、要チェックです。
https://freelance.levtech.jp/

自分の繋がりから探す

これはもう営業活動のようなものですが、自分の知り合いで仕事を発注してくれそうな人に直接メッセージをするという方法です。やっぱり直接案件を聞くのは少しやりにくいですし、億劫に感じることもあるかもしれませんが、IT系の部署に勤めている人や、スタートアップなどで働いている人に思い切って聞いてみると、案外仕事をくれることもあります。

また、狙い目なのは広告代理店です。広告代理店は、PR関連の案件を多くこなしますが、それに付随して開発の案件が発生しやすく、基本的に外注することが多いため、もし繋がりがあるフリーランスがいれば、仕事を流してくれることも多いです。大手の代理店でもフリーランスに仕事を発注することは珍しくありません。

案件を発注する立場の友人がいる方はチャレンジする価値はあるかと思います。

エンジニア個人としての単価

案件は見つかったけど、どうやって見積もればいいのだろう?

まず、エンジニア個人として、副業やフリーランスで働く場合の時間単価は2500円 – 5000円 / 1時間 が相場のようです。報酬の見積もりの仕方は、いくつかパターンがありますが、月極めや小さいプロジェクトだとしても、だいたい相場はこのくらいのことが多いです。

もちろん、保守/運用で何かあった時のみ稼働する関わり方や、顧問やアドバイザーのような立場で、コードを書かずアドバイスのみ提供するような関わり方など、働き方によって単価は変わってくるかと思いますが、実際に手を動かす、見積もりを出す際に目安になると思います。

副業/フリーランスエンジニアの開発プロジェクト見積もりのパターン

副業/フリーランスエンジニアがクライアントに対して、機能開発をする際の見積もりの仕方で多いのが、以下です。

開発にかかる時間 x 時給(日数)

これは制作会社や、システム開発会社などが携わる一般的なウォーターフロー型開発の見積もりと同じく、人日/人月での計算をベースとして計算をします。フリーランスのエンジニアの場合、長期で関わるような案件はあまり多くなく、数時間〜数日で終わるような小さめのプロジェクトが多い傾向があるので、この出し方で、見積もりを出すのが、合理性もあり、一般的です。

また、後述する月極めの場合と違って、単発の案件は、フリーランスなど手切れのいい人材に発注しやすいため、個人でも受注しやすいことがメリットとしてあげられます。

また一旦仕事をして見て、相性が合わない場合は、そのプロジェクト付で取引を終了すると言うこともやりやすいため、少しお試しでお仕事をする等はあっているかもしれませんね。

また、月極めでがっつりそのプロジェクトに入る前に、コードベースやCI/テストの有無、社内エンジニアのスキルなどの判定することも可能なので、しっかりお付き合いする前に、お試しでやってみるような関わり方をする時にあっていると思います。

月極め(期間極め)でもらう

1のように、機能開発ごとの工数で正確な見積もりをせず、開発に関わる期間で額を出す方法です。これは一般企業で働くのと同じように、働いた時間でもらうことが可能なので、

正確に言うと、工数の見積もりは出すのですが、それを完了するまでのリードタイムが長い場合もしくは、開発するべき機能自体が変更される可能性が高い場合などは、月極めで見積もりを出す方が、合理的と言えます。

副業やフリーランスにより柔軟なスタートアップやベンチャー企業は、新規事業などで、新たらしいサービスを開発することが、サービスの仮説などが頻繁に変わったり、ABテストなどを回しながら要件定義/機能開発を同時進行で進めていくため、企業側にとってもメリットがある場合が多いです。

エンジニアとしても、機能開発の正確な見積もりを出さなくても良く(工数見積もりは結構大変です)、負担は少ないと思います。

また、契約にもよりますが、長期での契約が多い傾向がありますので、継続的な収入が見込めるのはメリットですよね。ただ傾向として、長期で関わる条件が前提になっている場合が多いので、案件ごとのプロジェクトよりは手離れは良くないです。

メリットとデメリットのまとめ

工数ごと見積もり 月極め
メリット 受注しやすい少ない工数で終わる場合が多いリモートで完了する案件が多い 正確な見積もりを出さなくてもOK継続的な収入の可能性(発注側にとって) 柔軟な仕様変更が比較的容易
デメリット 単価が安いものが多い 副業やフリーなどが携われる案件が少ない

受注のしやすさや、手離れの良さなど、自分の状況を鑑みて、自分にあった見積もり/受注の仕方をしてみるといいでしょう。

見積もりに入れるべきもの

受託開発を行うといっても、全体の仕事を考えた時に、実際にコードを書く以外でも必ず作業が必要になってきますよね。

  • 先方とのMTG
  • 開発工数の見積もり
  • 開発環境の構築
  • デプロイ/CI/テストなど補助的な作業

上記のような作業は、事前にクライアントと打ち合わせて、見積もりに含めるか議論が必要になりますが、よっぽど特殊な開発環境でない限り、

  • 開発工数の見積もり
  • 開発環境構築

にかかる時間を見積もりに入れるケースは少ないです。

また、仕様策定やMTGも、数が何十回もあるMTGや、ディレクション/仕様策定で手を動かすような作業がない限り、基本は見積もりに項目として入れない前提でやることが多いようです。

デプロイ/CIに関しては、本番環境に影響がある可能性があるため、場合によっては、工数見積もりの中に独立した項目として入れても、問題ないかもしれませんが、先方に事前に確認するのが無難です。

また、工数見積もりの際に、項目として入れると先方との納得感がないため、項目は開発だけれど、その工数に開発環境の構築分の工数を入れておくというのも一つの手です。

見積もり時の注意点

工数見積もりをする際に、注意することは、工数ギリギリで見積もりを出さないこと。

私も働き始めの初期に良くやりがちだったのですが、5時間で終わる実装をそのまま5時間で出すような見積もりの出し方です。

例えば、謎のエラーでハマってしまい、あっという間に時間が経って、あとで見てみると実査に出した見積もりから計算すると、手に取る金額が少なくなって、想定より安くなってしまった。でも、ハマったからといって後出しで、もともと出した金額にかかった工数分を追加してくれとは言えないし。。と言うようなケースをよく聞きます。

開発を行う場合は、基本的に少し余裕を持って、工数を見積もると良いでしょう。

実際にかかりそうな時間 x 1.5位の目安で出しておくと、何かエラーやハマることがあったとしても、その余裕に出した部分で、相殺ができるので、安心です。

くれぐれも工数赤字には、気をつけましょう!

契約書は必ず結ぼう

契約書など結ばず、仕事をしているエンジニアも多いかもしれませんが、基本的にはどんな案件でも業務委託契約書を結ぶことをお勧めします。

契約書は、約束していた事が履行されない、支払いがされないなどトラブルがあった時に、自分を守るものです。副業やフリーランスのエンジニアは、企業の後ろ盾がないため、対応の悪いクライアントに当たってしまった場合、面倒なことになる可能性が比較的高いです。

口約束で、約束が守られない場合、外から見るとそれは勝手に作業したことで、反論できない状態になってしまいますので、契約書に関しては必ず残すようにしましょう。

といっても、どんなものを結べばいいの?という方に向けて、いま実際に使っている契約書の雛形を添付しておきます、こちらは自由に使っても問題ありませんので、コピーするなどして自由に使ってください。


[フリーランス/副業向け]業務委託契約書

業務を開始する際に、この業務委託契約書を、2通印刷、変更する部分(赤文字)を変更、お互いがサインをして、クライアント側と、自分で1通ずつ持っておきましょう。そのほか、細かい見積額、注意事項等、別途メールなどで残すようにしましょう。基本的にLINEなどではなく、お互いログが残る、メールで条件等を残しましょう。


[フリーランス/副業向け]お見積もり書_雛形

少し長くなってしまいましたが、フリーランスや副業をすると、会社からの給与一本で生活するよりも、多くの報酬を得ることが可能です。
参考にしてみてください。

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