【Nocoders Meetup ハッシャダイ高木さん】NoCodeツールを使って、一度諦めてしまった事業を復活させた話
プログラミング学習公開日 : 2020年04月23日 | [更新日] 2023年05月01日
Nocoders Meetupが3月28日にオンラインで開催されました。
今回はイベントレポートということで、ハッシャダイ高木さん(https://twitter.com/takagi_1129)の登壇を記事にてまとめさせていただきました。
LIBRISの大道さんの登壇はこちらにまとめてあります。
全登壇者3名のうち、2人目の高木さんの登壇内容になります。
Nocodeって何?という方から、Nocodeで何が実現できるだと気になっている人まで、幅広い方にお楽しみいただける内容になっていますので、是非読んでみてください。
NoCode参考記事 :
目次
一度諦めたプロダクトをNoCodeで復活させた話
私の登壇は、NoCodeツールを使って、一度諦めてしまった事業を復活させたという話です。
サブタイトルとしてはエンジニアリングがNoCodeによって民主化されたという話をしていきます。
僕自身、去年の夏頃にプロダクトをつくっていたんですけど、結局机上の空論のままでリリースまでいけず、あえなくクローズしてしまったんですけど、ある時にNoCodeに出会って、NoCodeのツールを勉強しました。
その期間も2ヶ月ほどしかなかったですけど、全然2ヶ月でサービスをリリースすることができて、これがNoCodeの使いやすさなのかと思いました。
このセッションで伝えたいことがあってNoCodeでプロダクトを作るというのはどういうことなのか。
Nocodeによってエンジニアリングの民主化がどんどん進んでいった先にどのような未来があって、私達はどのように立ち回ることが最も市場価値が高くなるのか、どうしたらもっと戦い易くなるのかみたいなことを話していきます。
自己紹介ですが、今17歳でN高等学校という通信制の高校に在籍しています。N高等学校では、学校に行かずにパソコンで授業を受けることができます。
高校卒業単位も全部これで取れます。
学校の他に、会社でも働いていて、ハッシャダイという会社で今回作った進路サポートのプロダクトをリリースしました。
あとはまだ出していないですけど事前登録を開始した睡眠学習のアプリを作っています。
ヒューマンコンピューターインタラクションやUI/UX、デザインなどに興味があります。
コードを書かずにUberみたいなサービスが作れる!NoCodeとの出会い
今日の結論を言いますとNoCodeによって大変だったエンジニアリングがみんな使えるようになりました。「民主化しましたよ」という話です。
ただ、NoCodeとかはどこまで行っても手段なんです。唯一無二のものとして目的があって、NoCodeを使ってどのような未来を手に入れたいか、どうなっていきたいかみたいなところは全然民主化されないんです。持ってる人の方が少ないので。
じゃあNoCodeによってエンジニアリングが民主化された後に、どんな人たちがこの世界を作っていくのかみたいな話をしたいと思います。
僕は今学生で色んな進路に興味があって、どういう進路がいいだろうなとめちゃめちゃ悩んでたんですよ。
そのときに「進路選択をサポートするのサービスってあんまりないよな。塾とか学校とか言ってもみんな進学率とか就職率とか気にしてて、これって自分のためならんやん。」みたいな。「学校の測り方がそれっておかしくない?」と思って。
これらの進路の選択基準は全然使い物にならなかったんですよね。
ちゃんと自分が選びたい進路をエンパワーメントしてくるサービスないのかなと思ってめちゃめちゃ調べたんですけど、ありませんでした。
今、中卒、高卒で上京した人にインターン紹介をしているハッシャダイという会社にいるので、これを事業としてつくれないかなと思ってサービスを作り始めました。
要件定義したり、プロトタイプ作ったり、学生さん向けの進路選択や自己分析に関するワークショップを司会させて貰ったり、色んな高校にいってグーグルフォームでどんな悩みを持っているのかきいてみたり、検索とかをしてたんですけど、結局サービスリリースまでありつけませんでした。
根本的な原因はぼくがコードを書けないことなんです。コードをかけなかったら結局プロダクトをデプロイすることができなくて、やっぱりコードかけなきゃいけないのかなって思って半分泣いてました。
そんなある日突然ですね、いつも通りツイッターをしていたところ、NoCodeというツールに出会いまして、「なんだ!この人は!(しんじさんなんですけど)NoCodeスクールというYoutubeを運営されている。」
この方のツイートを見ていると、「コードを書かずにプロダクトをつくれるらしい。」「しかも結構、簡単らしいぞ。」「Uberのモックアップみたいなものを作ってて凄いね」みたいな。
この方のYoutubeを僕はひたすら見てたんです。コードって絶対いると思ったのに、マウスだけでプロダクトリリースができるんだって思って。
それからNoCodeについて興味を持ち始めました。BubbleやWebflowなど他にも色んなNoCodeツールがあります。
とにかく、NoCodeスクール、ノーコードラボさんのTwitter、ブログなどを見て、どうやってプロダクトを再現できるだろうみたいなことを考えながら作ってました。
しんじさんのツイッター経由で知ったのですが、Uberみたいなウェブアプリを作るというカリキュラムがしんじさんのYoutubeであったんです。
これを三日間だけ真剣にやったら作れちゃったんですよ。
この時に俺天才だったのかっていうのは正直思ったんですけど、この後NoCodeで全然わからないところがでてきて、そこはあとで言いますね。
スクレイピングまでNoCodeで実装!一人でプロダクトをリリース
色んなNoCodeのプロダクトを触ってみて、「こういうふうにやったらデータベースって作れるんだ」「アカウントってこうやってつくれるんだ」みたいなことを試行錯誤しながら勉強していきました。
もともと進路選択のプロダクトを作りたいって言ったと思うんですけどこれをNoCodeでつくることに決めて、2か月程、NoCodeを特訓した後に実際にこうしてサービスリリースできました。
Hassyadai Careerのサービスページ
このサービス自体はすでにリリースしているものなんですけど、ハッシャダイという会社で進路選択だけのプロダクトになっています。
例えば、自分の行きたい進路に合わせて履歴書のフォーマットをダウンロードできたり、インターンを探すことができたり、カリキュラムがあったりとか。
自分にあった進路って何なんだろうって思う中で、仕事に興味あるけどどんな仕事がいいのかわからない人に対して、インターン先を探せる機能もあります。
インターン先等の情報はスクレイピングで取ってきていて、スクレイピング自体もコードを書かずにできました。
元々僕一人の力じゃこんなプロダクトをつくれなかったんです。だけど、NoCodeっていうツールがあることでサービスを1人で完成させることができました。
NoCodeってやる気さえあれば誰でも社会に実装できます。いざ、プログラミングを学んだら半年ぐらいかかるじゃないですか。どの言語がいいだろうだとか、環境構築で周りに知ってる人いないから死亡しましたとか。
誰にも聞けない状況があったりすると思うんですけど、NoCodeならビジュアル要素が強いので作ることができます。
NoCodeの台頭ですべての人が開発できる時代へ
NoCodeでプロダクトを作って学んだことなんですけど、NoCodeでサービスをリリースした時に、もしかしたらもうコードを書かなくていいのかもしれないなと思った時もあったんです。
ただこれってよく考えたら大抵のコンピューターって全部文字でしか動かせなかったわけで、今はマウスがあったり、トラックパットがあったりと物凄いビジュアル要素になってきてるんですよ。
最初は文字だったのが絵になったよね。だけどパソコンはみんなまだ全然使っている。何かそれだけの違いなのかなと思ってます。
これは私が翻訳したソフトウェアがどういう風に変化していったかみたいな話なんですけど、最初はハッカーと呼ばれる技術色が強い人だけのものでした。この時はほとんど文字列です。
だけどそれが色んな人が自分たちでソフトウェアを作っていって、文字から脱却することができたり、インターネットが物凄い世に広まって、みんな使えて同時に編集できる状態になりました。
最後はみんながハッカーになるってイメージで全然間違ってないと思うんですけど、NoCodeを使って、みんなが自分たちの作りたいものを作れる世界感になった時にみんな何を作りますか?
学ぶ時間もあんまりいらないんですよ。それこそ作りたいプロダクトがあれば、失敗しながら学んでいって全然一人でリリースできます。そうなったときには、技術力があるエンジニアよりもめちゃめちゃ野心のあるばかの方が全然いいんですよ。
新しい波なのかなっていうのをNoCodeに感じていて、これが私がNoCodeっていうツールに惚れた理由になります。
最後に
スライドとしてはここまでなんですけど、僕もツイッターをやっていて、日々気付いたことをツイートしています。
noteというブログサービスでも海外の記事を翻訳してるので、是非ご覧になってください。
NoCodeが登場したことによって、今まで筆高くねみたいな感じだったのが、鉛筆でいいじゃんみたいな。
誰でもものが作れるようになりました。これが技術の民主化、手段の民主化というものなんですけど、みんなが起業家になるみたいな感じだと思っています。
これを機に日本のNoCodeコミュニティが活性化して、あとはNoCoders JAPANのコミュニティーもありますし、NoCode Foundersという世界中のNoCodeたちが集う団体もアメリカにあります。これも日本語のチャットもあったりするので、英語苦手っていう方でも、正直、ノリと気合でいけます。
実際にNoCoders JAPANの人もたくさんいるので、是非皆さんやりたいことをどんどんやっていきましょう。
僕でも自分できたんで、他の人にも絶対できます。
以上になります。本日はありがとうございました。
高木さんのTwitterはこちら
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