宮坂学の生い立ちや経歴、年収について【IT業界人シリーズ: 元ヤフー株式会社代表取締役、現東京都副知事】
プログラミング学習公開日 : 2020年04月04日 | [更新日] 2023年05月01日
目次
宮坂学ってどんな人?
2012年、当時44歳の時にYahooの社長に就任した宮坂氏。
社内からの社長抜擢に当時は大きな注目が集まりました。
現在は、東京都副知事として、活躍されていますが、どのような生い立ちなのか。
どのような経歴なのか。なぜ、東京都副知事として働かれているのか。
具体的に踏み込んで紹介していきたいと思います。
宮坂学の生い立ち
幼少期
宮坂氏は、山口県防府市出身。
実家は小料理屋を営んでいて二人兄弟で姉がいます。
実家の目の前には海があり、いつも海で遊ぶ少年で、母親の実家が船大工で漁船を作っていたことから、将来は漁師になりたいと思っていたそうです。
学生時代
小中とあまり勉強をしなかったみたいで、だめなら水産高校か農業高校でいいかと思っていたところ、地元の進学校である山口県立防府高等学校に合格し、進学しています。
高校を卒業した後は、京都という地に憧れがあったことから関関同立の同志社大学経済学部に進学します。
大学時代の最初の2年間は全く勉強をしなかったみたいで、アルバイト漬けの日々を送り、バーテンダーのアルバイトが稼げるからと、バーテンダーとして働いていました。
大学3年になってから一度休学するも、復学してからは、勉強に力をいれはじめました。
また、89年頃に当時話題になっていたシリコンバレーに興味が湧き、ベンチャーに興味を持つことになります。
宮坂学の経歴
株式会社ユー・ピー・ユー時代
宮坂氏は、就活時には、ベンチャーに興味を持ったものの、幅広い業界で面接を受けていました。
「ウォール街」という映画に影響を受けて、地銀や生保といった金融系の会社も受けていたみたいです。
また、新聞社も受けており、内定をもらっていた毎日新聞社を断り、結局はベンチャー企業の株式会社ユー・ピー・ユーに就職します。
株式会社ユー・ピー・ユーには変わった人も多かったり、社員全員にマックが配布されること、そしてもちろん事業でも先駆け的な雑誌を手掛けていたことからも株式会社ユー・ピー・ユーに就職することになります。
ヤフー株式会社時代
・2002年 メディア事業部長就任
・2009年 執行役員コンシューマー事業部統括本部長就任
・2012年 代表取締役に就任
・2014年 ソフトバンクの取締役に就任
・2018年 Zコーポレーション代表取締役に就任
・2018年 ヤフー株式会社の取締役会長に就任
・2019年 ヤフー取締役会長を退任
・2019年 JSR株式会社の取締役に就任
その後、1997年に当時まだ設立2年目だった、ヤフー株式会社に転職します。
そして、2002年にはメディア事業部長に抜擢されます。
そして2009年には、執行役員コンシューマー事業部統括本部長に就任。
そして、執行役員になって3年後の2012年4月1日には、執行役員のままCEOに就任することになるのです。社内から大抜擢でした。
同年6月に、ヤフー株式会社の代表取締役に就任します。就任時、宮坂氏は44歳。
2013年の6月にはソフトバンクの取締役にも就任しています。
2018年にはヤフー株式会社によって設立された投資会社であるZコーポレーションの代表取締役にも就任。
Zコーポレーションでは、企業への投資やハンズオン支援を行っています。
2018年の1月には、ヤフーの新執行体制への移行のため、株主総会で会長へ退くことが可決されました。
2019年6月18日付けでヤフー株式会社の取締役会長を退任し、同日付けで、日本の化学メーカーであるJSR株式会社の取締役に就任。
東京都副知事時代
2019年7月には、東京都参与に就任し、政界へと進出。
そして同年9月に小池百合子東京都知事に東京都副知事が提示され、東京都副知事に就任します。
宮坂学の年収
やっぱりみなさんが気になるのは年収なのではないでしょうか。
今回は、ヤフー株式会社が2019年6月に提出した有価証券報告書から、宮坂氏の年収がどれくらいなのか探っていきたいと思います。
宮坂氏は2019年当時ヤフー株式会社の取締役会長なので、役員報酬を受け取っている形になります。
有価証券報告書では、役員報酬が1億円以上の役員についてはその金額及び内容を開示することが義務づけられています。
そのため、もし、宮坂氏の役員報酬が1億円を超えているのであれば、具体的な金額がわかり、超えていないのであれば、それを下回る中での金額ということに。
さて、ヤフー株式会社の第24期(2018/4/1-2019/3/31)の有価証券報告書をみていきましょう。
下の方までスクロールすると、ありました。
役員報酬はなんと、1億4200万円。
ヤフー株式会社での役員報酬に加え、Zコーポレーションでの役員報酬ももらっているはずなので、年収にすると2億円前後はもらっているのではないかと考えられます。
サラリーマンが生涯で稼ぐ額を1年で稼ぐなんて…すごいですね。
参考: http://www.kabupro.jp/edp/20190617/S100FY28.pdf
宮坂学が成し遂げたこと
ここからは具体的に、宮坂氏がヤフーで取り組んでいたこと、そして、2019年に東京都副知事に就任してどのようなことに取り組んでいるのかについて紹介していきたいと思います。
ヤフー株式会社の社長に就任して取り組んだこと
宮坂氏がヤフー株式会社の代表取締役に就任して、意識していたのは、40歳の社長を育てるということ。
IT業界では比較的若い社長が多く、30代で社長になっている方が多い中で40代で社長になった自分は若くない。
自ら次の社長候補を見つけるためにアクションをし、育成に力を入れていました。
宮坂氏は、社長を6年つとめ、2018年の1月24日に退任を発表。
後任には川邊健太郎氏が就任しています。
川邊体制では膨大なYahoo!JAPAN IDユーザー数を活用して、既存事業の強化に取り組んでいくこと、そして、データを活用して、ターゲティング広告の精度を上げていくことに取り組んでいます。
ヤフーと白馬村の取り組み
長野県にある白馬村はヤフーとの深い関わりがあります。
白馬村はウィンタースポーツで有名な場所なのですが、閑散期である夏の集客がうまくいっていない現状がありました。
この白馬村の集客対策に、宮坂社長体制のもと、ヤフーの社員がボランティアとして参加して、集客対策を共に行いました。
今では、有名なトレイルランになっていますが、「白馬国際トレイルラン」の中継や、後夜祭の運営など、社員でも、社員じゃない人も関係なく巻き込み、地方を元気にしていきました。
2015年には、ヤフーと白馬村は連携協定を結んでおり、白馬高校へのICT教育支援を行い、白馬村の観光業や教育分野の活性化に力を入れています。
宮坂氏がどのような人なのか、こうした取り組みから垣間見ることができます。
東京都副知事に就任して取り組んでいること
ヤフー株式会社の会長を退任して東京都副知事に就任した宮坂氏ですが、そもそもなぜ東京都副知事に就任したのでしょうか。
きっかけは、東京都知事らの前で行ったプレゼンでした。
2018年に設立したZコーポレーションでの代表取締役就任で、新規事業の創出に取り組んでいました。
その新規事業の関わりで地方自治体の人とつながることが多くなり、そんな中東京都の研修会で、東京都の今後について自由に話して欲しいと言われたことがきっかけで、東京都知事ら幹部の前でプレゼンをすることになったのです。
プレゼンでは、「東京のデジタルトランスフォーメーション」というタイトルで話しました。
スマートフォンが普及し、人々がインターネットに接続できるようになった中で、インターネットの波に乗った個人、企業が成功してきたことを話し、今後はデータの活用が鍵を握ると講演。
このプレゼンがきっかけとなり、宮坂氏は東京都副知事に任命されたのです。
宮坂氏は、5G施策の推進、東京都が描く成長戦略や働き方改革をテクノロジーとデータを活用して都市をどのように変えていくことができるのかといった重大な任務を担当しています。
コロナ関連で宮坂学が行っていること
先ほども書きましたが、宮坂氏は現在東京都副知事として活動しています。
副知事としてコロナウイルス感染症対策ににも取り組んでいて、3月には「東京都新型コロナウイルス対策感染症サイト」を公表しました。
このサイトは宮坂氏が率いて、一般社団法人Code for Japanのメンバーが開発。
わかりやすいでデザインでコロナウイルス関連の必要な情報を提供しています。
宮坂氏のツイートも相まってとても話題になりました。
検査陽性者の動向、日別の陽性患者数、検査実施数、陽性患者の属性などをグラフで一目で確認できるサイトとなっています。
また、このサイトのソースコードもGithub上で公開し、台湾の大臣であるオードリー・タン氏が修正リクエストを出したことでも話題になりました。
こちらのサイトのソースコードは、改変や再配布も可能なMITライセンスに準拠していて、他の行政機関もこのソースコードを活用してサイト構築をすることができるようになっています。
コロナウイルスの感染が拡大している危機的状況に、こうしたオープンソースの取り組みが広がるのはとても素晴らしいことです。
東京都新型コロナウイルス対策サイトで何がみられるか、もっと詳しく知りたい方はこちら!
また、東京都のこうした取り組みに対して、さくらインターネット社も、コロナウイルスに関するウェブサイトを構築する場合は、無料でサーバーを提供すると発表。
【新型コロナウイルス感染症対応支援】
さくらインターネットでは、新型コロナウイルス感染症に関する情報共有においてウェブサイトの構築などサーバーリソースを必要とされる方向けに、無料提供等の支援を行なっております。例: https://t.co/Mc763heyIg
(続く 1/2)— 【公式】さくらインターネット (@sakura_pr) March 14, 2020
このようにITの知識を持つ宮坂氏が副都知事として、今の時代に合った形の政策を進めているのです。
オードリー・タンについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください!
宮坂学の名言
宮坂氏はヤフー株式会社の経営をしていた際に、数多くの名言を残しています。
今回はその中でも、人生の指針となるもの、ビジネスマンとして参考になるものを中心にいくつか紹介したいと思います。
宮坂学の名言1
「爆速経営は僕個人の力だけでは実現できない。仲間たちを信頼すること。社員の力を信じること。チームに任せられるから、経営のスピードを上げられるんだ。」
宮坂学の名言2
「できるだけいま自分が置かれている立場とは違う環境に触れることが、様々なアイデアの源泉になるのではないでしょうか。」
宮坂学の名言3
「絶対にここに行こう、と決めてしまえば行ける。」
宮坂学の名言4
「変わり続けないことには、絶対に生き残ることはできない。」
宮坂学の名言5
「生きものとしての人間は、本来、そのときそのときの状況判断から意思決定、実行までを瞬時に決めて、地球上でサバイバルしてきた。だったら企業だって同じだろう。」
いくつか宮坂氏の名言を紹介しました。ここでは、それぞれの名言毎にどういうことを意図しているのか、何を伝えたかったのかといったことは詳しく書きません。
受け取る人の立場、状況によって意味が変わる可能性があるからです。
宮坂氏の名言、あなたにはどのように響きましたか?
宮坂学にまつわること
さて、最後は生い立ちや経歴などではなく、宮坂氏にまつわることを一挙に紹介していきたいと思います。
宮坂学のTwitter
こちらが宮坂氏のTwitterです。
宮坂氏は、東京都副知事としての現在の活動報告や、コロナウイルスに対して東京都として取り組んでいることなどをツイートしてくれています。
特に最近話題となったツイートはこちら
東京都のデータを集めた公式サイトを急ぎ開設しました。今後はデータ公開をさらに進めて東京都オープンデータサイトから生データをダウンロードして利活用できるようにしていきます。ご活用ください。
東京都 新型コロナウイルス対策サイト – covid19 https://t.co/YwIojsQENy
— 宮坂学 Manabu Miyasaka (@miyasaka) March 3, 2020
宮坂学の講演
宮坂氏は、東京都副知事に就任し、各地で講演を行っています。そんな講演を東京都のYoutubeチャンネルで視聴することができます。
内容は東京都をどう変えていこうとしているか。
東京都副知事として取り組んでいることについて発表してくれています。
こうしたYoutube上での講演の公開など、宮坂氏が副知事に就任したことでインターネットの活用が促進されていきそうで期待できます。
取り組みがインターネットを通じて瞬時に伝わる仕組みづくりはどんどん進んでいきそうですね!
まとめ
今回は、元ヤフー株式会社代表取締役の宮坂氏について取り上げました。現在は、東京都副知事をつとめ、東京都では、民間出身としては猪瀬氏に次いで二人目。
ITというバックグラウンドを活かし、東京都の改革に迫る宮坂氏。
今回のコロナウイルスに対する対策サイトの公開では、スピーディーな対応によって、全国にその動きが広がるきっかけとなりました。
今後も、ITというんバックグラウンドを最大限に活かして、よりよい東京、よりよい日本になることを期待します。
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