【初学者向け】macでのプログラミング環境のセッティング方法
プログラミング学習公開日 : 2019年04月20日 | [更新日] 2023年05月01日
プロのクリエイターがよく使っているmacは、プログラミングを開発する環境としても優れています。プログラミングを始めるなら、macを選択するのは正しい判断です。
しかし、本格的にプログラミングをやるなら、多くのアプリケーションをインストールし、それらを使いこなさなければなりません。
そしてmacなら、最低限、mac標準の統合開発環境、Xcodeのセッティングが必要です。
そこで、今回はmac向けのプログラミング環境として必要な機能と、統合開発環境Xcodeのセッティングについて解説します。
目次
プログラミングを始めるならMacがおすすめ
米有名調査会社Net Applicationsによると、パソコンのシェアの87%がWinodwsであり、macは10%を切るシェアしかありません。
しかし、デザインなどのクリエイターの多くがmacを愛用しています。
なお、プログラミング用に利用するパソコンとしては、何を開発するかによってWindowsだったりmacだったりします。
そして、Windows向けのアプリケーションを開発するならWindowsが必須ですが、それ意外でプログラミングに用いる場合、Windowsは設定に手間がかかるのがデメリットと言えるでしょう。
しかし、macはデザインのプロが使っていることからデータの受け渡しに有利であり、コマンドラインの使い方はサーバーOSと同じです。
さらにiPhone向けの開発にはmacが必須など、Web系の開発に有利な点がたくさんあります。
そのため、もし、Web系の開発を仕事にするなら、macのプログラミング環境をおすすめします。
プログラミングに必要な機能とは
プログラミングにはパソコンが必須ですが、パソコンがあればすぐにプログラミングを始められる訳ではありません。
プログラミングに必要な機能に合わせて、アプリケーションをインストールし、それらが正しく動作するように設定が必要です。
次から、mac向けに必要なプログラミング環境の概要について解説します。
プログラムを書く
プログラミングで最も長い時間使用するツールが、プログラムを書くエディタです。
なお、ベテランのプログラマーは、できるだけ軽快に使えるシンプルなエディタを好みますが、初心者がそれを真似することはおすすめできません。
まだプログラムを書くことに慣れていない初心者の方は、入力ミスを防ぐことが可能な、高機能なエディタを利用してください。
具体的には、プログラムを書いたら自動で文法チェックをやってくれたり、次に入力する候補が表示されるエディタが良いでしょう。
なお、このような高機能なエディタは統合開発環境に付属しています。そして、macを使うのなら、標準の統合開発環境はXcodeです。ぜひ、Xcodeを利用してください。
プログラムを実行する
プログラムを書いたら、それが正しく書かれているかチェックしなければなりません。
そして、プログラムを実行するためには、実行専用のアプリケーションが必要です。
例えば、Javaのプログラムを実行するためには、Javaコンパイラーというアプリケーションと、さらに実行するためのJava仮想マシンと呼ばれるアプリケーションを利用します。
これらのアプリケーションは、コマンドラインから操作して実行することも可能ですが、統合開発環境で設定しておけば、実行ボタンを押すだけで簡単に実行できます。
なお、最初の設定には多少手間がかかりますが、一度設定してしまえば簡単に使えるでの、macなら統合開発環境のXcodeを活用しましょう。
プログラムをデバックする
私が好きな言葉に「プログラムは、意図したとおりに動作するのではなく、書かれたとおりに動作する」というのがあります。
この言葉のように、プログラムは仕様書に書かれた通りに動作するとは限りません。そして、仕様書どおりに動作することを確かめるのがデバックです。
なお、デバックでは、プログラムのソースコードのどこで意図したとおりに動作していないかをチェックします。そして、デバック専用のアプリケーションもありますが、統合開発環境のデバック機能を利用すると、プログラムを書くエディタと連動してチェックできるので便利です。
すべて揃っているのがIDE
これまで解説したように、プログラミングに必要な機能が揃っているのが統合開発環境です。ベテランのプログラマーの中には、もっと軽快に使える個別のツールを好む方もいますが、初心者の方はプログラミング環境が揃っている統合開発環境を利用しましょう。
そして、macの統合開発環境の標準がXcodeなので、macでプログラミングするなら、Xcodeをインストールし、使用するプログラム言語に合わせて実行環境やデバッグ環境を設定して使ってください。
Mac用統合設計環境と言えばXcode
Macの標準の統合設計環境であるXcodeは、iPhone用とMac用のアプリケーションの正式な開発環境です。そのため、iPhone用のアプリケーションを開発するなら、必須のアプリケーションです。
また、設定さえすれば、今広く使われているプログラム言語の開発にも使えます。ただし、Windows向けのアプリケーション、例えば.NET を利用したアプリケーションは扱えません。
なお、macは、デザインの分野で働く多くの方が利用していることから、デザインと相性の良い、Web系のプログラム開発に向いています。そのため、Web系のプログラミング環境を探しているのなら、Xcodeを検討してみてください。
Xcodeの設定手順
何度も紹介しているとおり、XcodeはmacOS専用の統合開発環境です。そのため、Xcodeを利用するなら、macを用意してください。
次から、mac用の標準プログラミング環境とも言えるXcodeの設定手順についてご紹介します。
一般的なインストール方法
mac向けのアプリケーションは、一般的にMac App Store からダウンロードして使いますが、Xcodeも同じでMac App Storeからダウンロードしてインストールします。
なおXcodeは、mac向けの標準アプリケーションの一つなので、検索するとすぐ見つかります。ただし、ダウンロードが終わってもすぐ使える訳ではありません。
Finderから「アプリケーション」に移動すると、そこにXcodeができているので、これを実行してください。
これによって、自分が使っているデスクトップ環境にインストールされ、プログラミング作業で使えるようになります。
エディタの設定が重要
インストールが済んだらXcodeを起動して、まず、Projectを設定してください。
このProjectの中に、開発するアプリケーションで用いるソースコードやライブラリなどを格納していきます。
これであなたのmacで、プログラミングできる環境が準備できました。
なお、Xcodeはデフォルトの設定でも十分使えますが、Xcodeをよく使っているプログラマーは、プログラムを書くためのエディタの設定をカスタマイズしています。
そして、この設定は、Xcodeの使いやすさに直結するのでかなり重要です。
よく使われる設定は、行番号を表示する、ソースコードの文字色を変える、フォントの大きさを変える、などです。
特に、ソースコードの文字の色を変えると、デバックなどで見やすくなるので、自分が見やすい色に変えてみてください。
上記のようなXcodeのエディタの設定は、Xcodeのメニューから「Xcode」、「Preferences…」の順でクリックすると表示される設定画面のText Editing、およびonts & Colorsで設定できます。
ビルド設定にも挑戦しよう
ソースコードを作成したら、早速実行してみましょう。ただし、プログラム言語によっては、すぐには実行できません。
それは、実行しうるためには、ソースコードをコンパイルし、さらに実行可能なファイルをビルドする必要があるからです。
また、プログラミング環境によっては、デバック用とリリース用など複数のビルドを作成することもあります。
なお、このビルドの手順は、Xcodeの環境に登録しておけます。
そして、これを設定する箇所がbuild settingです。
そして、このbuild settingではいろいろな設定ができます。ヘルプやmacを愛用しているベテランプログラマーのブログなどを参考にして、設定してみてください。
自分が使いやすい環境を設定しよう
プログラミングを仕事にするなら、その環境設定に注目してください。
設定によって、作業効率が大きく変わります。
そして、macでプログラミングをするのなら、その標準の統合開発環境であるXcodeを使い、それを使いやすいように設定しましょう。
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