ITエンジニアが知っておきたいIT偉人【Twitter共同創業者:ジャック・ドーシー編】
エンジニア転職公開日 : 2020年01月15日 | [更新日] 2023年05月01日
皆さんSNSといえば、どのようなサービスを挙げるでしょうか?
「【2019年11月更新】人気SNSの国内&世界のユーザー数まとめ(Facebook、Twitter、Instagram、LINE)」 調べによると、国内の月間アクティブユーザーは以下のようになっています。
- LINE 8100万人
- Twitter 4500万人
- Instagram 3300万人
- Facebook 2600万人
- TikTok 950万人
- Pinterest 400万人
今回取り上げるジャック・ドーシー氏は、上記のランキングで2位となる、4500万人ものアクティブユーザーが活用する「Twitter」の創業者です。
さらに、2013年に日本にも上陸したモバイル決済サービス「Square」の創業者でもあり、いずれのサービスも急成長をとげていることから、カリスマ起業家としての名声をほしいままにしています。
そんなジャック・ドーシー氏について、本記事で詳しく調べていきます。
目次
ジャック・ドーシー氏についてもっと詳しく知りたいという方はこちらの書籍がおすすめ
「ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り」
・Twitterがどうやって生まれたかが分かる
・スタートアップのリアルが描かれている
・スタートアップで働いている・起業を考えている・エンジニアでサービスを作りたい人におすすめ
ジャック・ドーシー氏ってどんな人?
ジャック・ドーシー(Jack Patrick Dorsey)氏は、1976年11月19日にアメリカのミズーリ州セントルイスに生まれました。
ITとの接点としては、8歳の頃からマッキントッシュに触れ、10歳の頃にはIBMPCを使いこなすほどになっていたといいます。8歳からすでに天才としての片鱗が・・・。
プログラマーとしての素養も早くから身につけており、14歳のときにタクシー会社のソフトウェアをオープンソースで書いたり、大学のときにはニューヨークにある会社のシステムにバグを見つけ、その結果その会社に雇われるなどのエピソードも有名です。
TwitterとSquareを起業した人物として今では人前に出る機会もたくさんあるので、ジャック・ドーシー氏の人となりを知っている方も多いかと思います。とても落ち着いた低い声で経営者としてのスピーチをこなしている姿は、スティーブ・ジョブスを連想させる振る舞いです。
そんなジャック・ドーシー氏ですが、幼い頃は言語障害を抱えていました。ご両親はジャックが夢を負うための能力と勇気を失ってしまわないよう、粘り強くスピーチ・セラピーを行い、学校やコミュニティを通じて会話する機会を提供しつづけ、克服に至ったといいます。
その後、ジャック・ドーシー氏はパンクを愛し、青髪ツンツンの髪型、鼻にピアスといったスタイルの若者に成長します。その外面的なギャップには驚くべきものがありますが、人との関わりにおいては内省的で、今のカリスマ経営者としてのイメージとはかけ離れたエンジニアでした。
24歳になったジャック・ドーシー氏は2000年にウェブから宅配便やタクシー、緊急サービスを派遣するサービスの会社を立ち上げます。
このサービスの中で「リアルタイムで情報をやりとりする」ことに可能性を感じ、ステータスをリアルタイムに通知するというTwitterの原型となるアイディアスケッチを描き上げました。
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引用元:Twitterスケッチ
このアイディアをテキストメッセージに関心を寄せていたOdeo社に持ち込み、同社のビズ・ストーン氏とともにSMSテキストをベースとしたTwitterのプロトタイプを作成しました。このプロトタイプはOdeoのユーザーから大変良い評判を得て、エヴィン・ウィリアムズからの投資を得るに至ります。
2006年、エヴァン・ウィリアムズ、ビズ・ストーン、ノアー・グラスらとともにObvious社(現Twitter社)を創業しました。
引用元:ジャック・ドーシーとは誰か?
ジャック・ドーシー氏の名言・格言
人生において、そして経営者としての立場においても、様々な苦難を乗り越えてきたジャック・ドーシー氏。ここでは彼の名言について取り上げていきます。
“The greatest lesson that I learned in all of this is that you have to start. Start now, start here, start small and keep it simple.”
私が学んだ最大の教訓は、とにかく始めてみるということです。今すぐ、小さくてもいいから、とにかく始めて、やり続ける、シンプルな原則です。
Twitterのデザインや機能性にもこの考えは現れていますね。140文字の制限の中で思ったことをつぶやく、そのシンプルな機能にあえて絞ったことで多くのファンを獲得しました。
Twitterはそのシンプルさゆえに、どういったコンセプトなのかについていくつかの見解が出されている事実もあります。ですがジャック・ドーシー氏としての主張は一貫していて、投稿者のステータスを自由に共有し、それに関心を持つ人がそのステータスに対してアクションをするだけ、というシンプルなものだと語っています。
「よくSNSだと言われるのだけれど、友達をみつけるといったSocialな目的を叶えるためのツールではない」というコメントもしていました。
“Everyone has an idea. But it’s really about executing the idea and attracting other people to help you work on the idea.”
誰もがアイデアを持っています。でも本当に重要なのはそのアイデアを実行して他の人を魅了すること、そしてそれを糧にアイデアをブラッシュアップしていくことなんだ。
Twitterの元となるアイディアをジャック・ドーシー氏がスケッチに描きあげたとき、彼の立ち上げた会社でそれがブラッシュアップされることはありませんでした。
その後、Odeoという会社でビズ・ストーンという協力者とともにSMSテキストと結びつけたプロトタイプを作成したことで、アイディアからTwitterがリリースされ、多くのユーザーを引きつけることに成功したという結果につながりました。
“The strongest thing you can cultivate as an entrepreneur is to not rely on luck but cultivating an ability to recognize fortunate situations when they are occurring.”
起業家として最も大切なことは、運に頼るのではなく、何が起きているかを正しく認識して、よりよいプロダクトにするにはどうしたらいいかを考え続けることなんだ。
先の名言同様、めっちゃ響きますね。。
起業家として成功するか否かは、視野を広げて周囲の動向をつかみつつ、アイディア実現につながる環境をみつけるという分析力と、そこに飛び込むという行動力も重要であるということを語っているのではないでしょうか。
引用元:18 Inspirational Jack Dorsey Quotes On Success
ジャック・ドーシー氏の経歴
若い頃のジャック・ドーシー氏の人物像について先述のとおりですが、ここではTwitterおよびSquareの創業者としての経歴について解説していきます。
Twitterとの関わり
Twitterでの初めてのつぶやきは、2006年3月21日、ジャック・ドーシー本人によるものでした。
“just setting up my twttr” (ツイッターを立ち上げたよ!)
そして、その年の7月にウェブサービスとしてTwitterは正式公開、以降多くのユーザーを獲得していきます。
先ほどあえて、Twitterの設立にはジャック・ドーシー氏の他に3人の人物が関わっていると書きました。というのもTwitterの漕ぎ出し以降の歴史は輝かしいサクセスストーリーではなく、割とドロドロなドラマがあったということが語られています。
長くなるので詳しくはここでは書きませんが、知りたい方は「ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り」という書籍を読んでみてください。
2008年ごろ、人気が急上昇したTwitterに対してジャック・ドーシー氏は収益をあげることよりも、システムの稼働時間を高めることを最優先とする選択をせざるを得ませんでした。その当時、Twitterは収益を上げれる設計になっていなかったのです。
そのような大変な時期に会社を早くあがってヨガやファッションデザインに傾倒するといったこともあってか、2008年10月にエヴァン・ウィリアムズ氏にCEOの座を譲ることとなってしまいました。
その後もTwitter社では覇権争いが続き内部的にもドロドロ、外部向けにも画期的な改善策を打ち出せないまま、ユーザー数が長年停滞する事態となってしまいます。ジャック・ドーシー氏はそんな流れの中、3度目のCEOの座に就き、現在に至ります。
アクティブユーザー数こそ不動の地位を築いているtwitterですが、ユーザーの新規獲得には苦労しています。CEOに返り咲いているジャック・ドーシー氏が、今後はどのような手腕で復活に導くのかが注目されますね。
Squareとの関わり
もう一つジャック・ドーシー氏が立ち上げたのは、2010年に小さな「スクエア」と呼ばれるデバイスでモバイル、クレジットカード、デビッドで決済できるというサービスでした。共同設立者はジム・マッケルヴィです。
Square Inc.という会社自体は2009年に設立され、当時10人だった従業員は2年後には100人を超えるまでに成長し、現在では400人以上の社員をもつ会社になっています。
ジャック・ドーシー氏はCEOとしてSquareの経営に携わっています。こちらに関しては特にイザコザもなく、順調にビジネスをひろげ、日本でも利用できるサービスとなっています。
そのうまくいっている事実が、Twitterの経営においては時には逆風となったり、時には手腕を期待される要因となっているのかもしれません。
ジャック・ドーシーのスピーチ・インタビュー動画
ここではジャック・ドーシー氏が出演したインタビュー動画をいくつかご紹介します。
2019年4月にTEDで「Twitterが必要としている変革」というタイトルでインタビューに答えた動画
動画の中でTwitterというサービスによって起きている様々な問題(誹謗中傷やハラスメントなど)について、サービスをどう変えていく必要があるのか、経営者としてどのように対策を取ろうとしているのかといった、インタビュアーからの問いかけに答えています。彼はTwitterによって引き起こされている問題を認めつつも、サービスを使う人間同士の関係を健全にしていくにはどのような変革が必要なのかという提案をしています。
TwitterのドーシーCEOがインタビューで語った6つのこと
こちらはTwitter上でKara Swisher氏とハッシュタグを使ってインタビューするといった試みについて書かれた記事です。記事中ではTwitterという企業がなすべき責任についての自己評価をしていたり、ハラスメントやヘイトスピーチの問題について、ジャック・ドーシー氏がどのようにつぶやいたか原文も載せられているので、英語に堪能な方はそのニュアンスも読み取ることができるのではないでしょうか。
ジャック・ドーシーをフォローする
本記事の執筆時点では、ジャック・ドーシー氏のアカウントはTwitterのみになります。
We’re committing Twitter to help increase the collective health, openness, and civility of public conversation, and to hold ourselves publicly accountable towards progress.
— jack 🌍🌏🌎 (@jack) March 1, 2018
ツイートも頻繁に流れていますので、興味をもった方はフォローしてみてください。
まとめ
Twitterは、オープンで自由な発言が可能であり、世界への影響力を強く持っていると認知されています。そんなTwitterの特性を利用した悪意をもつ行為が依然として行われ続けていることも事実です。
「そんなことのために作ったわけではない、悪意のある行為をアカウント停止のような措置で解決したくない」といった主張を、サービス提供側として技術で解決できるのか。課題は山積みだと語るジャック・ドーシー氏が、この先どのような策をつかってTwitterをどんな風に変えていくのか、要注目です。
一方では、TwitterとSquareというまったく性質の異なるサービスを立ち上げ、成長させてきたその起業家・経営者としての振る舞いにも注目すべきではないでしょうか。
未来において、さらなる画期的なサービスを打ち立て、世界に影響を及ぼすであろう人物であることには間違いないはずです。
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