「1番仕事ができないプログラマー」に認定された元営業マンの僕がフリーランスエンジニアになるために意識した2つのこと
プログラミング学習公開日 : 2020年01月20日 | [更新日] 2023年06月01日
「私はエンジニアに向いているのだろうか?」
エンジニアを目指す過程で、誰でも一度は思い浮かんだことがあるのではないでしょうか。
無理もないと思います。
勉強を始めたばかりの人にとって、プログラミング全体の輪郭が見えないかぎり、「一体、自分は今どこの何を勉強しているんだ」となるのは当たり前。
でも逆に、プログラミングの輪郭が見えてくると、色々なことが繋がってきます。
今回は、駆け出し時代に、「1番仕事ができないプログラマー」に認定されたとっくんさんに、駆け出しの頃のエピソードから、現在のフリーランスエンジニアに至るまでの話をお伺いしてきました。
目次
営業マン時代に憧れを抱いたエンジニアへ全くの未経験で転職

ラン

とっくんさん

ラン

とっくんさん
実際の制作作業は制作会社さんにやってもらっていて、僕が作っていたとかではありませんでした。(業務がディレクションのみだったため。)
ただ、そのときにコーディングしている様子を見せてもらって、「プログラミングだ!かっこい〜」って思って興味を持ちました!(笑)

ラン

とっくんさん
それがきっかけでプログラミングに関して調べるようになりました。
インターネット上でいろんな記事をみていると、スキルが上がったらそれと一緒に給料も上がるみたいなことが書かれていて、「それは面白いな」と思ったのが始まりでした。

ラン

とっくんさん
エンジニア転職以外は全然考えなかったですね。
僕は人と喋ったり、誰かと飲みに行ったりするのはめっちゃ好きなんですけど、入っていた会社は帰るのがめっちゃ遅くてそこが嫌でした。(笑)

ラン

とっくんさん
営業が嫌というよりは早く帰れない「その会社」が嫌だった感じですね。
その時にその会社が嫌っていうのとプログラミングを見つけたっていうのが合致してエンジニアを目指したいと思ったっていう感じです。
色々調べたら他にも選択肢はあったのかもしれないんですけど、当時はあんまり深く考えてませんでした(笑)
怒られすぎて1番仕事できないプログラマーに認定される

ラン

とっくんさん
最初、未経験でも入社可能な会社を探して入ったんですけど、最初はほんまに何もわかってない状態でした。
独学すらしてなかったので、変数も分からない、「HTMLって何?」みたいな状態でした。

ラン

とっくんさん

ラン

とっくんさん

ラン

とっくんさん
当時はほんとに全くソースが読めなくて、先輩に教えてもらいながらやっていました。
なので、業務の流れとしては基本的に出社したら先輩にタスクを指示してもらって、その日の終わりにそのタスクがどれくらい出来たか報告して帰るみたいな感じでしたね。

ラン
教えてもらいながらではありつつも、結構自分で開発を進める感じなんですね。
未経験でシステム会社に入って、ここはうまくいったみたいなことってありましたか。

とっくんさん

ラン

とっくんさん
1つ言うのであれば、僕みたいな怒られっぱなしの状況の人って新人には結構多いと思うんです。
そういう時に「怒られずにスマートに進めたい」って思うのはもう諦めて、上司に怒られまくってもいいから聞きまくるみたいなスタイルに変えたんです。
聞いたりして上司とコミュニケーションを取らないと、上司もどれくらいの進捗状況なのか把握できないですし。
だから、「怒られてでも、何を言われても、無心でわからないところを聞く」ということを後半からは意識していました。これはもうプログラミングの進め方というよりかは、仕事の進め方みたいな話かもしれないですが。
独学で学んだRubyの学習方法とは?

ラン

とっくんさん
当時僕と同じ未経験でシステム会社に入った同期がRubyの勉強を始めてて、
「JavaよりもRubyの方がとっつきやすいで」と聞いたことがきっかけです。
それでRubyをさわりはじめました。
将来Web系に行きたいとか、Rubyだと求人が多い/少ないとかそう言ったことは何も考えていませんでした。(笑)

ラン

とっくんさん
僕の話は少しイレギュラーかもしれないんですけど、
Rubyの勉強を始めたのがシステム会社に入って半年経ってからなのですが、その半年間でJavaを触ってたので、プログラミングがちょっと分かる状態だったんですよ。

ラン

とっくんさん
そうです!半年なのでスキルはまだ全然やったんですけど、最低限のことはわかっているつもりだったのでいきなりRailsチュートリアルっていう初心者にとってはちょっとハードルが高い無料の教材で勉強してました。
Railsチュートリアルでも特に重要そうな序盤を3周ぐらいして、それが終わったらガンガン自分のアプリを作っていくみたいな感じで勉強を進めていました。

ラン

とっくんさん
その時はめちゃくちゃ簡単なものを作っていましたね。ただコメントをしてそれが表示されるだけの伝言板アプリとか。
その伝言板アプリがある程度できたらそれにいいね機能をつけたり、いいねが多い順に並び替えられる機能を付けたりしていました。
転職するまでにオリジナルアプリを3つ作ったんですけど、3つ目が当時にしては結構頑張ったやつで、他のところのAPIを叩いて、APIから取ってきた情報を表示できる機能を付けたりしてました。

とっくんさん
1社目のシステム会社ではAPIとかを全然触ってなかったので、「APIとはなんぞや」みたいなのをそこで触りながら覚えました。
あと、CSSとか見栄えを整える系のものは全く作っていなくて、見た目はめっちゃダサかったです。(笑)でも、バックエンドエンジニアとしてはデザインなどの見栄えは優先度が低いと思ってるので、あの時の判断は正しかったかなと思ってます。
Twitterで出会った人がきっかけでスタートアップに転職

ラン

とっくんさん
独学でRailsを勉強してたときに、今のTwitterアカウントとは別のアカウントを持っていたんです。
そこで「Railsを勉強してるんで、Rails勉強中の人は仲良くしてください!」みたいなことを発信してました。
そのときに同じくRailsを勉強中の人とつながったんですけど、その人と1回飲みに行って、話が合って意気投合したんですよ。
それから何回かその人と飲みにいくうちに、「Rails勉強してるんやったらうちの会社で一緒にやらへんか?」と誘われてそれがきっかけでスタートアップに転職しました。Railsを勉強中って言ってたんですけど、実はその人がそのスタートアップの幹部だった感じです。

ラン

とっくんさん
新しく入ったスタートアップは社員が僕含めて4人しかいなくて、全員の年齢もほぼ同じやったんですけど、やっぱりコミュニケーションの取りやすさが良かったですね。
僕以外にもう一人エンジニアがいたんですけど、その人にも質問しやすかったし、的外れなことを聞いても全然怒られないし、社内の空気がめっちゃ良かったです。
あとは僕が新しい機能を実装した時、それは技術的には全然むずかしくなかったんですけど、社長が「こんなん作れるん天才やん!」って喜んでくれたりとか、そういう空気感が全然まえの会社とは違いましたね。

ラン

とっくんさん
そういうのが前の会社やと全くなくて、スタートアップでは「自分が貢献できてる感」みたいなのをすごく感じれたんですよ。
だから頑張ろうと思えたし、それがモチベーションを落とさんかった要因やと思いますね。

ラン

とっくんさん

ラン

とっくんさん
それで、Railsでシステムを作っていく中で、最初にちょっとでも本を読んでたら便利な機能とかがめっちゃあったのに、それを知らずに回りくどい書き方をしてたりってのが結構ありました。
アウトプットしながら、たまにはインプットもしておいたほうが良かったかなってのはありましたね。それが失敗かなって思います。

ラン

とっくんさん
はい。ただ、それでもアウトプットの比率の方が高いべきで、アウトプットする時に「もうちょっといい書き方ないかな?」って本をパラパラ見るくらいで良いかなと思ってます。初心者は特にインプット過多になる傾向が強いと思っているので。
あとは、そのスタートアップではエンジニアが僕も含めて2人だけやったんで、ソースレビューしてくれる人がいなかったんです。
これは、フリーになった時にまあまあ苦労しました。動くものは作れるけど綺麗なコードで書くことを意識してなかったので。
フリーになったら、ソースコードの書き方の部分はいろいろ指摘を受けましたね。
スキルの向上を目指してフリーランスエンジニアとして転職

ラン

とっくんさん
理由は2つあって、1つ目がTwitterで「フリーランスは儲かるしスキルも上がるしええぞ」みたいな話をよく聞くようになったからですね。そこからフリーランスについて調べるようになりました。
2つ目は、社内のエンジニアが僕と同じくらいのスキルレベルで、今の実装のやり方が合ってるか間違ってるかっていうのを誰も教えてくれない環境だったからですね。一旦、バチバチのRailsの現場に入って勉強した方が今よりもスキルが上がるんちゃうかなって思ったのがきっかけです。

ラン

とっくんさん

ラン

とっくんさん
基本的にはRailsを使った開発をメインでやってて、他はPaaSでKintone*っていうの聞いたことあります??
ああゆう既製のプロダクトを使って、JavaScriptでカスタマイズだけして納品とかもしてます。
Railsに限らず、その現場で必要なやつをなんでもやってる感じですね。でもメインはRailsでの開発です!

ラン

とっくんさん
基本は週3でやってるんですけど、最近は知り合いの請負の仕事とかもやってます。
1週間でどのくらい働くのかは基本的に自分で決めれるので、週3プラスアルファみたいな感じで働いています。
残りの時間はYoutubeやオンラインサロンの運営など、自分の事業に時間をあてています。
フリーランスエンジニアの案件の獲得方法はエージェントよりも足で稼げ?

ラン

とっくんさん
そうですね。最初は勉強会とか異業種交流会みたいな怪しそうなやつにもめっちゃ顔を出してました(笑)
そこにシステム会社の社長さんも来てたりして、飲みに行って仲良くなって、「Railsをメインでやってるけど、昔はJavaもやってました」とかっていう話をすると、めちゃくちゃ受けがよくて、それで仲良くなったりとかしてました。
スタートアップの時に作ってたWebサービスがあるのでそれを見せたらある程度信頼してくれてましたね。

ラン

とっくんさん
僕はそもそも飲み会とか交流会とか「人とお酒を飲みながら喋る場」が大好きなので、特に苦もなく行ってましたね。ツイッターでもよく「どういう風に案件を取ったらいいんですかね」って聞かれることが多いんですけど、「勉強会や交流会で仲良くなって案件を見つけるやり方もあるで」って伝えてます。
多分、案件の紹介といえばエージェントってなると思うんですけど、多分エージェントってスキルがない未経験の状態でいっても突っぱねられることが多いと思うんです。だから勉強会とかに顔を出してちょっとずつ繋がりを作るやり方もありなんちゃうかなあと思います。
もちろん、エージェントも使ってもらったら良いと思うんですけど、自分の足を使う系も僕はめっちゃいいと思ってますね。性格的に向く向かないはあるとおもうんですけど。

ラン
完全フルリモートで働く際のメリットとは?逆にデメリットはなに?

ラン

とっくんさん
フルリモートはやっぱり場所の都合がつきやすいのはもちろんですし、働く時間帯も決まってないので、いろいろと自由に動けるのが良いですね。
例えば、前の日に「飲み会でめっちゃ飲んでもた」っていう日に、次の日は遅めの時間から稼働したりするんですけど、「あいつ意識低い!」とか思われたりすることもなく、全然問題ないって感じなんですね。
僕とお客さんの関係性や、お客さんの特性にもよるので、全部がそうとは思わないんですけど、僕が入ってきたプロジェクトはそういうところが多かったです。

ラン

とっくんさん
あと、例えば、今日はAのクライアントさんの案件をやるけど、その時間の内の2時間だけは、Bのクライアントさんと打ち合わせするとかもできます。
そんな感じで時間の都合がつきやすいっていうのは大きなメリットですね。
デメリットは誰にも監視されないんで、自己管理を徹底しないとすぐにサボっちゃうことですね。(笑)
なので極力家では作業しないようにしてます。家だととサボっちゃうので、コワーキングスペースやカフェなどに行くことが多いですね。

ラン

とっくんさん
だから、知り合いのお客さんが大阪にいるなら、お客さんのところに遊びに行かせてもらってそこで仕事したりすることもたまにありますね。
逆に自分でフルリモートのメリットをなくしちゃってる感じなんですけど、そっちの方が聞けることをすぐ聞けるし、仕様の方向とかを直接お客さんと話せるので便利だなと思う時もあります!

ラン
最後にこれからエンジニアを目指す方に一言お願いします

ラン

とっくんさん
2つあって、1つ目がアウトプットを重視すること。そしてアウトプットも可能な限り実務でやるべきです。
独学でするのもいいと思うんですけど、勉強したい分野があるなら、独学するんじゃなくて、その勉強したい分野の実務をとってくるべき。少なくとも自分が入れる案件や仕事がないか探してみるべきだと思ってます。
2つ目は案件の条件や内容は自分でコントロールできた方が良いと思うんで、やっぱり人脈というかコネクションを多く持っておくことっていうところですかね。

ラン

とっくんさん
コネクションがたくさんあると仕事が圧倒的に取りやすくなると思うんです。それは別にリアルの友達じゃなくても、例えばどこかのコミュニティ入るとか、勉強会に参加するとか、Twitterで友達をつくるとかそんなんでもいいと思います。
めんどくさいかもしれないですが、それが結果的に良い案件に繋がるんじゃないかなと個人的に思っています。

ラン

とっくんさん
最初は変数とかも分からない状態でシステム会社に入って、案の定めっちゃボコボコにされながら続けてました。でも正しいやり方で勉強を続けていたらちょっとずつわかる事って増えていくと思ってるんです。
プログラミングって、人を介してるわけじゃないし、所詮は機械じゃないですか。人間と喋ってたら人によって反応が違ったりとか「絶対的なルール」はなくて、色々考えないと駄目だと思うんですけど、プログラミングではルールがきちっと決まっていて、こっちが正確に指示すればきちんと動いてくれるんです。
だからこそ、続けていれば誰しもが上達できるのかなと思っています。
あと、最初って何がわからんかも分からんくて、めっちゃしんどいと思うんですけど、僕みたいな「1年間ずっと怒られ続けてた奴」でも最終的にはフリーランスエンジニアとして仕事ができてるし、希望を持って頑張って欲しいと思っています!。
インタビューを終えて
全くの未経験の状態から、実務に飛び込んで、実案件をこなしながらプログラミングをマスターしていったとっくんさん。
とっくんさんご自身もおっしゃってたように、めちゃくちゃしんどい環境の中で、やり続けることがとても大事ということを学びました。
実務をこなしながら、恥を恐れずにわからないことは聞くこと。
勉強会などに参加して人脈をつくること。
いわゆる一般的にみると泥臭いことを淡々とこなすとっくんさんだからこそ、フリーランスエンジニアとしても大活躍されているのだと思います。
とっくんさんは自らの経験をもとに、YoutubeやTwitter、ブログで発信してくれています。
とっくんさんのTwitterはこちらから
インタビュアーのランちゃんのTwitterはこちらから
とっくんさんのYoutubeはこちらから
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