インフラエンジニアの将来性と仕事内容に迫る!必要な資格・キャリアパスまで
エンジニア転職公開日 : 2019年08月06日 | [更新日] 2023年05月01日
近年IT業界ではインフラエンジニアの環境が激化しています。
というのも、オンプレミスからクラウドへの移行が加速し、AWSなどのクラウドサービスが目まぐるしいスピードで普及しているからです。
※AWSとは
アマゾンウェブサービス。Amazonが提供するクラウドサービスのこと。
今までは企業にサーバーを置くことも珍しいことでは無かったのですが、最近ではわざわざ社内にサーバーを設置しなくてもクラウドサーバーを使えば、緊急対応に追われなくても済みますし、サーバーを置く場所も必要ないのでその需要はどんどん高まっています。
クラウドサービスに移行したら、インフラエンジニアって必要なくなるのでは?と不安になりますよね。結論から言うとインフラエンジニアの仕事が無くなる可能性は低いです。
インフラエンジニアの将来性については、後で詳しく見ていきますが、「そもそもインフラエンジニアとは何なのか?」「インフラエンジニアの仕事内容・年収は?」「どうしたらインフラエンジニアになることができるの?」などの疑問にお答えしますので、ぜひ一読ください。
目次
そもそもインフラエンジニアって何?
インフラエンジニアとは、基本的にはサーバーやネットワークを設計・構築・運用するエンジニアのことを指します。
一昔前までは、インフラエンジニアは社内で縁の下の力持ち的な存在でしたが、最近ではクラウドへの移行の流れもあり、インフラエンジニアの人数も少なくて済むため、ずっとインフラエンジニアとして活躍する人も少なく、PM(プロジェクトマネージャー)として昇進する人もいます。
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアの種類は大きく3つに分類されます。
- ネットワークエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
以下でそれぞれどのような役割があるのかみていきましょう。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアはコンピュータやサーバーを、ネットワーク機器(ルーター・スイッチ)で接続しデータを受け渡す業務を行うエンジニアのことです。ネットワークの規模によっては、設計・構築・運用の全てを一人で担うことも。オンプレからクラウドへの移行によりネットワークエンジニアにもクラウドの知識が必要になってきています。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの構築・運用・保守するエンジニアのことです。サーバーの種類によって必要な知識やスキルが違ってきます。
近年では、クラウド化が進み自社でサーバーを持たない企業も増えているためサーバーを構築する機会が減っています。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの開発から設計・運用を行うエンジニアのことです。「Oracle」「MySQL」「PostgreSQL」「Microsoft SQL Server」などがデータベースのシェアを獲得しているので、これらの知識があると良いでしょう。
インフラエンジニアの仕事内容はつまらない?主な仕事内容とは
インフラエンジニアの仕事内容は大きく分けると、「設計」「構築」「運用・保守」3つに分けることができます。
とても大事な役割を担っていますが、「保守」という部分で「つまらない」と表現される方も多くいるようです。どこかの会社に勤め始めると、まずは1サービスがどのような仕組みになっているか、どのサーバを利用して、サーバのどこに配置しているのか、などを一通り理解してからそのサービスの運用保守をします。
もちろん向き不向きはありますが、サービスに無くてはならない仕事で重要であることは間違いありません。
最近では、インフラエンジニアとして入社してもインフラ以外のところを仕事にすることも。
例えば、新しいサービスを始めようといった時にそのサービスの設計書作成を頼まれたりすることもあります。
また、ITブランディングという名でディレクターのような仕事を任せられたりするケースもあるので、インフラエンジニアといっても上記の仕事だけではない事を知っておくといいでしょう。
インフラエンジニアの年収ってどのくらい?
引用:https://www.find-job.net/income/shokushu-204/?order=desc
IT求人サイト(Find Job!)によるとインフラエンジニア(ネットワーク・DB・サーバ構築)の平均年収は456万円となっています。
年収300〜699万円の範囲の方が93%とほとんどのインフラエンジニアがこの範囲に分布されるようです。年収1000万円近く稼ぐインフラエンジニアの方も少なからず存在しているみたいで、夢がありますね。
インフラエンジニアの求められるスキルと役立つ資格をご紹介!
インフラエンジニアに求められるスキル
- インフラ構築スキル(物理サーバーの設計・構築スキル)
クラウドへの移行が進んだとしても、基幹業務システムなどオンプレミスで稼働をしている環境もありますし、完全には無くなることはありません。なので、物理サーバーの設計・構築スキルは引き続き求められることになります。未経験の方は、まずはITインフラの基礎から身に付けることをおすすめします。
- クラウド関連の技術
クラウドサービスへの移行に伴い、インフラエンジニアに求められるスキルです。
現在でいうとAWSやAzureなどのクラウドサービスを利用しインフラ環境を構築、運用するスキルが求められます。
- プログラミングスキル
クラウドサービスでは、PythonやRubyといったLL言語がよく利用されるので、これらの言語を習得することをおすすめします。
インフラエンジニアに役立つ資格
- シスコ技術者認定(シスコシステムズ)
- Linux技術者認定(LinuC)
- Microsoft Azure認定(マイクロソフト)
- AWS認定(Amazon)
未経験からインフラエンジニアになるための3つのステップとおすすめスクール
未経験からインフラエンジニアになるための3つのステップ
上の図を見ると分かると思いますが、未経験の方がシステムエンジニアになるためには先ほどご紹介した3つのスキルと、それぞれの資格を取得するのが一番早いです。もちろん未経験で入社し研修などで上記のスキルを身につける場合もあります。
次に①プログラミングスキル②インフラ構築スキル③クラウド関連のスキル
を一気に学べるインフラエンジニアになるのにおすすめのスクールを紹介します。
インフラエンジニアを目指すのに一押し「RaiseTech」
インフラエンジニアになるのに一押しのプログラミングスクールは「Raise Tech」です。
こちらは、「最速で稼げるエンジニアになるための、実践的なWebエンジニアリングスクール」で本気でエンジニアとしてスキルアップしたいという方に特におすすめ。なぜこちらがインフラエンジニアになるのに一押しかというと、AWSのノウハウをまるっと学べてしまうからなんです。
学ぶことのできる内容としては
・WEBアプリケーション開発
・AWS上での環境構築方法
・instrucuture as a codeの実践
で、先ほど紹介したステップの全てを学ぶことができます。一般的なプログラミングスクールと比べていきなりJavaやAWSを学ぶので難易度は少し高めですが、インフラエンジニアを目指している方はぜひ通ってみてください。
インフラエンジニアのキャリアパス
インフラエンジニアのキャリアパスについて説明します。インフラエンジニアとして経験を積んだ後には「ITスペシャリスト」「プロジェクトマネージャー」「ITアーキテクト」「ITコンサルタント」の4つのキャリアを歩むのが通常です。
ITスペシャリスト
インフラエンジニアのエキスパートとしてスキルを高めたいという方は「ITスペシャリスト」を目指しましょう。ITスペシャリストはマネジメントというより、技術的な能力が求められます。さらにインフラのクラウド化が進んでいるので、クラウドサービスに関する知見もハイレベルなものが要求されるでしょう。
ITスペシャリストは、単に企業で働くだけでなくフリーランスとして独立、インフラ関連の専門企業に属するなど、高い技術を活かした仕事ができます。とにかく技術が好きだという方にはITスペシャリストがおすすめです。
プロジェクトマネージャー
プロジェクト全体をマネジメントしたい、プロジェクトマネージャーを目指しましょう。プロジェクトマネージャーは要件定義から納期、メンバー調整まで全てをマネジメントするのが仕事です。インフラエンジニアは作業量が多いので、効率的に業務を進めるにはマネジメントが重要になります。
実際に作業をするわけではないですが、業務経験を活かして上手くチームを管理する能力が求められます。リーダーシップを発揮したいという方にはプロジェクトマネージャーがおすすめです。
ITアーキテクト
経営的視点からシステムの設計をしたいという方は、ITアーキテクトを目指しましょう。ITアーキテクトは、業務システムの更改など企業の経営状況に応じてインフラの設計・構築・運用・保守を高いレベルで行うことが求められます。
技術だけでなく、経営的視点も学びたいという方におすすめです。
ITコンサルタント
ITの視点から、問題を解決したいという方はITコンサルタントを目指しましょう。もちろん高い技術力や知識は必要ですが、それに加えて高いコミュニケーションスキルが求められます。顧客のニーズや課題に沿って、インフラに関するアドバイスをするのが仕事です。
人の問題を解決するのが好きだという方におすすめです。
ノマドが増加?インフラエンジニアの働き方の変化とは
インフラエンジニアの働き方が、ここ数年大きく変わってきています。今までは社内の独自サーバの構成する必要があったので、専門的なものでした。なので、知識のあるエンジニアじゃないと務まらなく、企業に常駐していないといけない状況だったのです。
しかし、最近は仮想的なインフラが主流になってきているので、社内にいなくてもサーバを構築出来たり、トラブルが起きれば社外からでも対応が出来るようになりました。
よって、フレックス勤務やノマドなど企業に行く事なくリモートで仕事をするインフラエンジニアの方も増えているようです。また、スタートアップやベンチャーのインフラ部分を掛け持ちしているフリーランスの方などもいるようです。
AWSといったメジャーなクラウドサービスのお陰で誰もが少し勉強すれば使いこなせるものとなりました。オンプレミスからクラウドサービスへ移行した影響で、インフラエンジニアの働き方は変化しています。
インフラエンジニアの将来性は?
最後にインフラエンジニアの将来性について言及します。冒頭でも述べましたが、インフラエンジニアの仕事が無くなる可能性は低いです。
もちろんオンプレからクラウドへの移行の流れはこれからも続くので、従来のインフラエンジニアとしての業務は減っていきます。しかし、全てのシステムがクラウドで代替可能な訳ではないので、仕事が完全に無くなることはないでしょう。
ですが、先ほども述べたように、確実にクラウドに移行していくので、オンプレミス・クラウド両者を扱えるインフラエンジニアを目指す必要があります。
さらに、サーバーを扱えるエンジニアは比較的少ないので、インフラエンジニアとして生き残ることができなくても、サーバーが扱えるアプリエンジニアとして働くなど付加価値を付けることも可能です。
インフラエンジニアだけに言えることではないのですが、技術の変化に合わせて新しい技術をキャッチアップし、エンジニアとして市場価値をあげていくことが重要になります。
まとめ
インフラエンジニアとは何なのか?という事から仕事内容・年収・将来性までみていきましたがいかがでしたか?インフラエンジニアについて一通りのことは理解できたと思います。
これからインフラエンジニアになろうと思っている方や、現在、インフラエンジニアとして働いている方にとってはオンプレからクラウドへの移行は、不安材料の一つですよね。
将来性の部分で述べましたが、インフラエンジニアが無くなったとしても、インフラエンジニアとしての経験や、知識は必ず役に立ちます。エンジニアとして生き残って行くためにも、常にアンテナを貼って新しい技術に対応できるような準備をしておきましょう。
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