元営業が大手企業を辞めて、約2ヶ月でエンジニアになるまで。
エンジニア転職公開日 : 2019年03月29日 | [更新日] 2021年02月01日
「エンジニアは簡単にお金が稼げて、ノマドのような自由な働き方ができるよ!」
Twitterやブログなどでこのような言葉をよく目にします。
はたして、これは本当のことでしょうか?
そもそも、
エンジニアにはどうやったらなれるのか?
ノマドのような働き方ができるのか?
上記のように疑問に思う方もいらっしゃるはずです。
そこでこの記事では現役エンジニアの私が、エンジニアのなり方や実情を自身の経験をベースにお話します。
具体的には
・元営業からエンジニアになるための学習方法
・エンジニアの働き方の実情
をご紹介していきます。
プログラミング未経験からエンジニアなったひとつのケースとして、参考になる箇所もあるかと思いますので、ぜひご一読を!
※当記事ではエンジニアはwebエンジニアを指します
元営業からエンジニアになるための学習方法
エンジニアになろうと考えたきっかけ
私は新卒で大手通信業界に入り、営業として約1年半ほど働いていました。
そこからキャリアチェンジをして、今はエンジニアとして働いております。
営業時代、自身の働き方などを考えていた時、
「エンジニアは簡単にお金が稼げて、ノマドのような自由な働き方ができるよ!」
このような文言にひかれ、エンジニアに興味が湧いたのが始まりでした。
まず、この文言が本当かどうかをお伝えすると、
結論は本当です。
補足すると、その人の努力と選択によっては実現できることだと思います。
詳しい内容は後述しますが、営業畑から来た身としては、エンジニアの環境は素晴らしいです。
当初はあの文言にひかれたものの、冷静になるとそんな旨い話があるかと疑問に思うようになりました。
そこで、エンジニアの特性を調べると、
・スキルが個人に蓄積しやすい
・働き方が柔軟
・需要が高い
主にこの3点が自身のキャリアを考える際に、大きな加点材料となりました。
以下、この3点について自身の経緯と共に説明します。
スキルが個人に蓄積しやすい
エンジニアはスキルを自身の財産として積み上げていくことが可能です。
また、そのスキルは特定の企業だけでなく、普遍的に利用が可能なものとなります。
一言でいうと、スキルの可搬性(持ち運び)があります。
これはすごく優れている点だと考えます。
働きながらスキルを磨き、そのスキルを持って、自身の望む環境にチャレンジすることができるからです。
スキル次第では、給料や働き方も可能な限り選ぶことが可能です。
キャリアチェンジを考えた際、私は自身のキャリアや働き方は自分で選択をしたいと考えていました。
逆説的に言えば、前職ではそれは叶わないものでした。
当時、私はキャリア形成とスキルの可搬性の低さに悩んでいました。
勤めていた企業では、4~5年で社内職種を変え、管理職を目指すゼネラリスト育成が行なわれていました。
嫌というほど行った飛び込み訪問も、何度も練習した営業トークも、数年で使わないスキルとなってしまう。
次に来るのは全く脈絡のないスキルを最初から作り上げることです。
社内で生きていく分には問題はなくても、市場で考えると、自身の磨いてきたスキルの価値は、相対的に低く、可搬性もよくないものでした。
望むキャリア・働き方を選ぶためには、自身の市場価値を高める必要があります。
個人的には、ゼネラリストよりも、スペシャリストの方が、市場価値を比較的早く高められると考えました。
また、磨いたスキルを継承していくことができる職種でありたいとも思っていました。
これにマッチするのが、まさにエンジニアです。
働き方が柔軟
エンジニアはリモート勤務やフリーランスなど、個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
もちろん、企業によって違いはありますが、他業界・他職種と比較すると何歩も先に進んでいます。
推測になりますが、それはエンジニアカルチャーとして、
・アウトプット重視(前職は勤務時間重視)
・働く場所を重視しない(アウトプットでマネジメントするため)
が大きく関係しているのでないでょうか。
私が以前勤めていた企業は、有給消化率も非常に高く、残業代は全て支払われる、いわゆるホワイト企業でした。
給料も比較的よく、年功序列のため、在籍すれば中間管理職にはなれる環境です。
人によっては良い働く環境と言えるかもしれません。
ただ、転勤が常であり、自身のキャリアも人事任せになってしまうキャリア構造でした。
もちろん、リモート勤務などできるわけもなく、いつか来るであろう育児・介護などのライフイベントに対しての選択肢が運任せです。
不確定要素が多い将来に対して、運や会社に任せられるほど私は肝が据わっていないので、働き方の選択肢が多くある職種を考えた結果、エンジニアが最適でした。
需要が高い
いくらスキルが高くても、いくら自分の望む働き方ができても、その職種の需要がなければ意味がありません。
実際に定量的にエンジニア需要を捉えると、以下が判明しました。
引用:経済産業省 IT人材調査
経済産業省の調査から、2015年には17万人 2030年79万人不足が予測されています。
エンジニアといっても幅広い職種がありますが、業界全体で見れば、需要過多は続くことが分かります。
また、IoTやAIなどの技術は加速していくことは明らかです。
多くの業界が縮小していく中、拡大していく市場に飛び込むことは、自身の市場価値を高める有効な手段であり、将来性を高めると言えます。
エンジニアになるための学習方法
私は学習して約2ヶ月で、お客様にwordpressサイトを納品し、対価として給料をいただくレベルまでになりました。
以下が約2ヶ月間で行った主な学習です。
【web未経験者が2ヶ月で案件をとった方法】
① プロゲイトで基礎固め
② ドットインストールでコード書く
③ web模写で①②実践
④ @gaogaoasia にジョイン
⑤ wordpressもくもく
⑥ ④経由で案件獲得結論
エンジニアは繋がりが大切#駆け出しエンジニアと繋がりたい#プログラミング初心者 pic.twitter.com/J9Y2YRh76V— うな (@unadesuga) September 19, 2018
1.Progate
・HTML & CSS すべてのコース x 3周
・jQuery 中級編道場コースまで x 3周
2.模写コーディング (webサイトを模写する) x 5つ
3.ドットインストール
・HTML,CSS,jQueryなど補助として学習
4.GAOGAOのプログラミング修行に参加
・業務ベースでLPサイト制作
・実案件でwordpressサイト制作
・自作webサービス制作
当初、学習を開始してすぐに、小さなことでつまづき、なかなか前に進みませんでした。
また、プログラミング学習には初見殺し(しょけんごろし)が大量にあり、独学では学習効率が悪いと実感していました。
そのような時に、偶然GAOGAOのプログラミング修行が目に入り、飛び込みました。
GAOGAOにジョインしたからこそ、挫折せず効率よく学び、エンジニアを続けることができたと確信しています。
それでは、GAOGAOで得た重要な点を下記で説明します。
GAOGAO学習メソッド
GAOGAOを通して、エンジニアになりたい初心者に普遍的に言える重要なことは
・学習が継続できる環境づくり
・実践的な学習
・エンジニアとの繋がり
これらが挙げられると思います。
学習が継続できる環境づくり
挫折防止のためにも、オフラインのスクールに通い、アナログな学習環境をつくりましょう!
独学のプログラミングは学習効率が悪い、と先に言いました。
ここで問題なのは挫折です。亀のようなスピードでも継続して学習できれば、素晴らしいと思います。
ただ、わからない・できないが積み上がると、学習のモチベーションが低下し、いずれ挫折します。
わからない箇所をきいて、すぐ答えやアドバイスをもらえる
これは初心者にとってすごく重要なポイントです。
また、エンジニアや初学者が四六時中パソコンを叩いている環境にいることで、学習ハードルを下げることができます。
遠方のためアナログな学習環境がつくりづらい方は、SNSで仲間を集い、学習進捗を測ると良いと思います。
私はGAOGAOの修行生時代、スプレッドシートで学習時間とタスク管理をし、身内で公開していました。
約2ヶ月で505時間学習していました。
※スプレッドシート(学習時間とタスク管理)
実践的な学習
基礎を一通り学んだら、LP制作など実践に近い学習をし、効率よく進めましょう!
プログラミングとはモノをつくる・動かすためのものです。
プログラミングの基礎を繰り返しても、そのコードにどのような効果があり、利用できるのか、使い方を意識しなければ、なかなか身につきません。
だからこそ、実践的な学習(todoaアプリ制作など)が必要となります。
実際、私はwordpressサイトやwebサービスをつくりながら、理解を深めていきました。
また、プログラミングは膨大な学習量があるため、
必要になったら、必要な箇所を学ぶという遅延評価勉強法がいいと思います。
私はこの手法を最初のころから取り入れ、現在も大いに活用しています。また、完成物ありきの方が先の見えない学習よりも、精神的に楽です。
※自作webサービス「ブックリ」
エンジニアとの繋がり
勉強会やもくもく会などに積極的に参加し、エンジニアとオフラインの繋がりをもちましょう!
学習していると、将来に対して不安に思ったり、先輩エンジニアの学習法を知りたいと思う時があります。
また、モチベーションが下がっている時には、なりたい思うエンジニアのモデルケースを見つけ、参考にすると良いです。
SNSなどオンラインで簡単に繋がれるからこそ、オフラインでの繋がりは大きな効果をもたらします。
エンジニアはオープンな文化があるため、初心者も歓迎してくれるイベントが多いはずです。コンパスなどで探すと良いです。
エンジニアの働き方の実情
ここまでエンジニアになるまでの話をしてきましたが、これからエンジニアになってからをお話します。
業務委託先の働き方
現在、GAOGAO経緯で紹介していただいたスタートアップ企業で、エンジニア職の業務委託として働いています。
現在の職場と前職を比較するとこのような違いがあります。
・リモート勤務可能
・アウトプット重視
・社内コミュニケーションはSlackというチャットツール
・週3日勤務可能
集中したい時や、家を空けられない状況の時は、Slackで一報入れれば問題ありません。
また、社内コミュニケーションはSlackのため、メールのようにかしこまった冗長な文章は不要です。
前職では、些細なことでもメールで書く際は、社内宛であっても言葉遣いに過剰に配慮してていましたが、現在は効率よく済ませることができます。
エンジニアカルチャーが強い企業などは、このような柔軟な働き方が多く導入されていることは、当たり前になってきています。
海外ノマドエンジニアの働き方
エンジニアの働き方は柔軟性があるといいましたが、エリアは日本に限らず、グローバルにも適応できます。
GAOGAO出身のため、私の周りには海外でノマドエンジニアとして活躍している方が多くいます。
例えば、GAOGAO代表である手島さんは主にバンコクで生活していますが、日本の案件をフルリモートで受けています。
また、バンコクの日本法人に対して技術顧問としても務めています。
別のエンジニアの方は、サウジアラビアのハッカソンに参加してコネクションをつくり、サウジアラビアの案件をフルリモートしています。
サウジハッカンのパネルトーク
日本人が知らない、知れない情報が
沢山つまった濃い内容でしたサウジ含む中東には
旨みが沢山あるかもしれん思い切りのよさ
少しの強引さが
グローバルスタンダードだと改めて実感したhttps://t.co/6sYyE8i6WA pic.twitter.com/DN1xUl0URr— うな (@unadesuga) November 28, 2018
商習慣の違いはあれど、プログラミング言語は世界共通であるため、多少の語学力があればワールドワイドに働くことも夢ではありません。
経済が縮小していく日本にこだわるのではなく、世界を視野に入れて働けるエンジニアの将来性は高いと言えます。
業務委託として働いて得た気付き
プログラミングは共同開発が基本だからこそ、できるだけ早く実業務に携われる環境にジョインしましょう!
私は主にフロントエンドエンジニアとして業務をしておりますが、PHPのLarevelを用いたサーバサイドもかじっています。
やはり学習と実業務は違いがあり、日々学ぶものがあります。
・Git・Githubの運用
・テスト駆動開発
・デバック
上記のように実業務にジョインしなければ学べなかったことや、気づけなかったことなどが多くあります。
エンジニアは実務経験が問われる職種でもあります。
それは、実務と机上の学習では大きな差異があるからです。
だからこそ、業務委託でも、インターンでも、アルバイトなどでもいいので、実業務にジョインする機会を見つける、作り出す必要があります。
私のようにリファラルもいいですし、wantedlyなどの媒体を活用するといいと思います。
まとめ
エンジニアという職業は旨味が十分にあります!
・エンジニアになる費用対効果がよい
・柔軟な働き方ができる環境が整備されている
・スキルの蓄積がしやすく、可搬性もある
・需要が高く将来性もある
また個人的には、クリエイターとして世の中にサービスを提供し、広くあまねく利用してもらえるやりがいも付け加えたいです。
「こうできたらいいな」という日常の小さな思いを、アプリやサービスを通して実現できる喜びは、営業職では味わえないものがあります。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。皆様のエンジニアとしての一歩の手助けとなれば、幸いです。
WRITER

学生時代にインドの人材紹介会社にジョインし、新規メディアの立ち上げに従事。日本に帰国後、インターンとしてインバウンド向けサービスを展開するINDIE.incにジョイン、サービスオペレーションを担当。大学卒業後、新卒で大手IT企業に入社し、WEBディレクター業務に従事。その後ケニアにて独立。帰国後はOYO LIFEの日本立ち上げに参画。独特なイラストと共にハンドメイドピアスを販売中。インスタでmAki_earringsと調べてくれる人は神。